子ども食堂を続けたくて
企業で新卒採用の面接の仕事をしていた時、育ち方や環境によって若者の社会性や働く意欲などに大きな差があることに気づき、「親や家族だけでなく、地域ぐるみで子どもたちを育てていきたい」と、2016年に子ども食堂事業に着手。しかし、補助金や食材支援があっても人件費が出ないと継続は困難。 「子どもも親もほっと出来て、自分たちも楽しんで継続できる方法はないか」と悩む中出会ったのが、青い瓦屋根の昔の喫茶店の居抜き物件。ほぼ昭和時代の遺物で、使えたのはインベーダーゲーム機1つだけ。それを改修し、2018年7月「ハピネスカフェ」をオープン。晴れてインベーダーゲームも復活しました。
おじいさまが集まる、集まる!!
女子ががんばると、集まるのはちょっと高齢の男子たち。今までは近所のイオンを居場所にしていた方々が、「電球替えたろか」「ここちょっと修理したろか」と集い、「旅行へ行く」と言えば、旅先のお勧めスポットや食事場所の情報が掲載された情報誌まで届けられたとか。そんな男子たちの心意気に応えるべく、「朝の散歩の居場所になれば」と、夏場は6時半からオープンし、1ヶ月飲み放題のコーヒーチケットも提案。あいにく、朝は犬との散歩が多く1人ではくつろげなかったようですが、午前中には友達を誘って来られます。「若い人の食べ物も知って欲しいから」と、飲み物にはカラフルなマカロン付きのおもてなしです。
おばんざいのメニューが充実!!
スタッフは近所のお母さん。「彼女が来る日は売り上げが良い」と誇らしげ。ランチはおばんざい。Aランチはメインのおばんざい+副菜が2品、Bランチは副菜が3品。この日は手羽先と大根煮がメイン。副菜はポテサラと半熟たまご、小松菜の胡麻和え、かぼちゃの煮物、タコの酢の物からチョイス。具だくさんお味噌汁のお味噌は、近所のお母さんの手づくり。他におにぎりセット、お出汁茶漬け、野菜たっぷりの手づくりキーマカレーなど、カラダに優しいメニュー。
第2、4水曜は 子ども食堂
もちろん子ども食堂は月2回の開催を継続中。なので、コミカフェは昼間中心の時間帯ですが、「両方の事業がうまくタイアップし、どちらもちゃんと仕事として続けていきたい」と意欲的。昔の男前が遊んだインベーダーゲームの復活とともに、おじさまたちのチカラも引き出して欲しいところです。