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2018年03月29日 | ちーびず ちーびず製品
京丹後久美浜産
牡蠣殻の肥料
「かきの愛(めぐみ)」新発売!
この記事に登場するちーびずさん
古橋 五郎さん(風蘭の館(蒲井・旭活性化協議会))
古橋 五郎さん(風蘭の館(蒲井・旭活性化協議会))協議会会長。風蘭の館の運営や、シーカヤック&牡蠣小屋のまちおこしに奮闘中。
浜上 誠さん(風蘭の館(蒲井・旭活性化協議会))
浜上 誠さん(風蘭の館(蒲井・旭活性化協議会))協議会運営。「風蘭の館」管理。牡蠣小屋も運営。自身もシーカヤッククラブのインストラクター。

一昨年に京丹後市久美浜町蒲井・旭地区の住民主導の地域活動をご紹介しました。

「まちを盛り上げたい!」という地域の方々の声からはじまった「かまい海岸シーカヤック倶楽部」も人気を博し、想いはだんだんと輪郭を帯びてきています。

青い海、白い砂浜、楽しいバケーション…そんな夏の思い出の最高の舞台となること請け合いのこの海に、再びやって参りました!

そう!

今回も冬に!!!

今年も冷たいグレーの海が暖かく迎えてくれました。。。

 

牡蠣小屋、大好評営業中!

と、落ち込んで見せましたが、今回はちゃんとお楽しみが待っています!

そう、前回は準備中だった牡蠣小屋が営業をスタートしているのです!

美味い!

 

 

美味いぞ!!

 

牡蠣小屋の拠点である風蘭の館は蕎麦処でもあるだけに、名物は牡蠣蕎麦なのだとか。堪能した、、、

食事の詳細については蒲田さんが紹介されていますのでこちらもどうぞ!

 

しかし本当に大量の牡蠣です。10個や20個くらいならペロリといけちゃいそう。

ここでふと1つ疑問が。これだけ大量の牡蠣から残るこれまた大量の牡蠣の殻はどこへ行くのでしょうか。目の前にあるだけでもかなりの量です。シーズン全体だとどれだけの量になるのでしょう。

 

悩みのタネは「種」を育むか

牡蠣小屋からそう離れていない場所。その「山」は姿を現します。

なんじゃあこりゃあ。

大量の殻が出ると思ってはいたものの、これは予想以上です。この世の牡蠣の殻が全てここに集まっているのか!?まぁ、もちろんそんなはずはなく全てのこの久美浜の海で採れた牡蠣の殻です。

ショベルカーと比べるとどれだけのものか想像できると思いますが、実際に現地で見てみるとそれ以上のインパクトがあると思います。

実はというか、やはりというか、この殻は悩みのタネになっているらしいのです。このまま放置しておくわけにもいきませんし、当然捨てるのにだってお金はかかります。

なによりも「『ただ捨ててしまう』ことを簡単に選択してもいいのだろうか。」こんな想いに背中を押されたのでした。

 

新プロジェクト「牡蠣の殻肥料」始動。

実は牡蠣の殻は農業肥料として最高の素材なのです。

植物を強くする炭酸カルシウムをはじめ、微量要素と呼ばれる良質なミネラルや、植物の生育に必須なチッ素、リン酸、カリウムなどの海の恵みが凝縮されているのです。

また、牡蠣の殻の主成分である炭酸カルシウムは石灰岩など他のカルシウム剤よりも植物が根から吸収しやすくなっています。

そして、もちろん100パーセント自然由来!農薬は一切使用されていません。

港町にあるお宅の花壇で牡蠣の殻が置いてあるのを見たことがあったのですが、なるほどあれは肥料だったのか。オブジェかなんかだと思ってた。。。

 

牡蠣小屋から出た殻は一旦この場所に集められます。現段階では地元の農家の方々が主なお客さん。

例えば、同市内にある「京丹後ふるさと農園」もその1つ。牡蠣の殻は直接桑の木に撒かれます。桑には牛乳の20倍ものカルシウムが含まれており、それはこの牡蠣殻肥料も一役買っているのだとか。

 

現在は小売化を目指して数種類が風蘭の館で試作・販売しています。農家の方が畑に使うだけでなく、一般家庭でのガーデニングでも使うことができます。

 

粉末状になっているものは栄養分が吸収されやすく、浸透を早めたい時に効果的。

殻を軽く砕いただけのものはゆっくりと吸収されます。また、見た目がほぼ殻のままなので、お土産としても喜ばれるのだとか。ほら、オブジェでも間違ってないじゃん!

…と、それはともかく、用途に応じて肥料を組み合わせることで浸透速度をコントロールできるのが魅力です。

できあがった野菜は色艶がよく、甘みが増すのだそう。地元の美味しい牡蠣が、地元の美味しい作物作りに活かされる。理想的な形、ちーびずは、また一つ、地域循環を生み出しました。

 

美味しい牡蠣を、美味しいだけでなく

私も牡蠣は大好き!一年越しにようやく実現した訪問でした。美味しい牡蠣に舌鼓を打ちつつも、美味しい話ばかりでないことも垣間見る旅となりました。

牡蠣殻肥料も簡単にいくわけではありません。例えば、殻から塩分を抜くために1年間は雨晒しにしつつ、乾燥させなくてはならないのです。あの量を。

しかし、地域の方々は再び一歩前へと踏み出しました。前回よりもまた1つ、地域を変えていく姿を見ることができた取材でした。

 

この記事のちーびず団体

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いのうえと申します。二代目ちーびず推進員の一人ですが、推進員の中でも下っ端を自負しております。お仕事は幅広くデザインのことをかじっております。両親は九州と中国地方出身、私は京都府出身京都市在住。実は、遊牧民のような出自のせいか、京都府各地のことはよく知らないことばかりなのです。。。