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2017年12月27日 | ちーびず感想記
宮津市発の地域循環!高齢者が回す「エコの環(わ)」野菜。環境と身体にやさしい!
この記事に登場するちーびずさん
松森 豊己さん(認定NPO法人ブルーシー阿蘇)
松森 豊己さん(認定NPO法人ブルーシー阿蘇)「エコの環」を普及する為に日々活動されています。美味しく栄養価の高い野菜を用い食育活動やちーたびの開催も定期的に行われています。

どうです、おいしそうでしょ!

生ゴミ堆肥で作られた野菜です!

調理くずとして捨てられる生ゴミには、栄養価がいっぱい詰まっている、とのことで、

生ゴミを肥料にして、栄養価の高い野菜をつくり、

美味しく食べて健康で元気になる「エコの環」野菜で、高齢者の仕事づくりに取り組む、

宮津市の認定NPO法人ブルーシー阿蘇の松森豊己理事長を訪ねました。

左が松森さん、右が奥様、真ん中はメンバーで副理事長の坂根さん。

 

まずは、宮津市須津の『すゞ菜』、「エコの環」野菜たっぷりランチ

松森さんに案内されて、メンバーの小西美鈴さんのお店へ。

自らが作った生ゴミ堆肥で栽培された野菜をたっぷり、その他の食材も丹後地域にこだわったメニュー。

イサキの刺身/ゴボウのスープ/宮津シラスが入った酢の物/オクラやピーマン等々のフライ/ゴーヤや大葉のつくだ煮/米は丹後産のコシヒカリ/茶碗蒸し etc

とにかくどの野菜も、味が濃く香りが強い!味付け自体はまろやかで繊細。だから尚更、野菜の風味が活かされていました。見た目もキレイ!グラスに入ったカボチャの鮮やかな黄色。これもやはり、自作の栄養豊富な堆肥のおかげ。

おいしそうな甘とうや赤ピーマンは、お店の奥で販売されていたお野菜たち。生ゴミ堆肥の小西さんの旦那様作。取材にお伺いした日はピーマン関係があふれる時期でした。もちろん買いました。

小西さんの娘さんが作るフルーツロールは旬の地物フルーツ入り。生地にバターや油を入れず、ふんわりで、大好評!常連さんからは、「しほロール」(娘さんのお名前だそうです)と呼ばれ、予約をして買いに来られる方もあるとか。もうそろそろ、栗のロールケーキがお目見えする時期でしょうかね~

認定NPO法人ブルーシー阿蘇~おいしい野菜を食べて、美しい阿蘇海を

さて本題。

天橋立の内海・阿蘇海に堆積するヘドロ。

松森さんらは、このヘドロから人工ゼオライトを製造する技術を見つけ、さらに、ゼオライトを使って生ごみを発酵分解させる方法(宮津方式)を開発されました。

地元の人たちとNPOを設立した松森さんは、魚の棲む、青く美しい阿蘇海を蘇らそうと、まずゼオライトを使い、生ごみ堆肥で野菜づくりに着手。宮津市の「エコの環」づくりの一環として、地域の高齢者たちを元気にする地域ビジネスを実践されています。

無化学肥料・無農薬・無畜糞の「エコの環」野菜は、甘くておいしいと好評だそうですよ。

堆肥をつくる特殊な木箱。毎日撹拌します。

生ごみは主に、地元の高齢者福祉施設や小学校、飲食店などからの協力を得て回収し、メンバーが管理する2か所の小屋にある7台のたい肥製造機(たいぞう君)で処理します。

生ごみ、天然ゼオライトを毎朝手作りの木箱に投入し、手動で撹拌。取材の日に見えていた魚の頭も、翌日には分解されているそうです。凄い分解力!!

この内容物の上に手を置いてみましたが。ほんわりと温かかったです。市販の布を箱の上に掛け、温度と湿度を調節されているとのこと。

出来た堆肥は、メンバーが畑で使用します。生ゴミが発酵肥料として再活躍します。

2次発酵させる木箱・・ちなみに、こちらの木箱は、昔の衣装入れ(長持ち)。

使えるものは使う。。循環の基本、そう言う意味もある、特殊な木箱です。

 

畑には、生ゴミ堆肥の元気な野菜が

副理事長の坂根宏之さんの畑にお邪魔しました!

見事に青々と美しい野菜が沢山実っていました!ちょうどこの時期(9月後半)は茄子、万願寺、ピーマン、プチトマト、カボチャ等々。さすがに本場?!黒豆もたわわ!もう少し膨らむと収穫し干します。枝付きを塩ゆでにして食べても甘くて美味しいそうですよ♪

畝にかけられているビニールの覆いの中を見せて頂けました。手前と奥の土の色が少し違って見えるのが御覧頂けると思います。奥の、ちょっと焦げ茶色の土が生ゴミ堆肥の混ざった土です。

葉っぱものびのび野菜たち

「この堆肥で育った野菜の葉は、そんなに濃い緑では無いんです。濃い色になるような肥料などは入れてないので、まさに昔の野菜の色、本来の野菜そのものの色ですね」と松森理事長の奥様。こちらの畑では丁度人参の葉がのびのび茂っていました。

ちょこっと奥様に、人参の葉の美味しい食べ方を伺ってみると・・・

「やっぱりつくだ煮が美味しい。あと天ぷらも!。他にはやっぱりお浸しにしてゴマをたっぷりまぶすと美味しいねぇ~」とのことでした。是非真似してみたい!

 

野菜の移動販売が好評

メンバーが作った野菜は毎週水曜日に集荷し、木曜日にマイカーに載せ松森さんの奥様が宮津市や近隣に移動販売。

過去7回、「エコの環」の野菜を使った料理教室を中心としたちーたびを開催されましたが、その時に野菜をおいしいと感じてくださった方々、環境問題に関心のある方々を中心に、1,000円コース、2,000円コース、3,000円コースのお任せ宅配、また、常連さん宅への販売を行っています。

飛び込みで買いに来られることもあり、積み込んだ野菜はいつもほぼ完売!

売り上げ金は、経費を引いて生産者メンバーに還元します。「エコの環」のおかげで、地域の高齢の方々が少しでも潤い、目標をもってハツラツと過ごしていらっしゃるとのことで、とても良い地域循環のモデルになっていると感じました。

 

丹後の内海を綺麗にしたい、という想いから、海にとって不必要なものを、人間にとって必要なものに変えていく。そのおかげで、少しづつ経済がまわり、高齢者が元気になる。

私が住む京都府南部の山城地方でも、何かマネ出来ることあるんじゃないか?、と夢と期待が膨らむ一日になりました。

 

 

実は、取材日の後に松森理事長の奥様が急逝されました。 理事長から、奥様のこれまでの頑張りに応えるためにも、「エコの環」の活動を続けていく、との決意をお伺いし、ちーびずもしっかり応援していきたいと思います。ご冥福をお祈りします。

この記事のちーびず団体

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Mail:toyomi55@beige.ocn.ne.jp
松森 豊己
松森 豊己
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京都府南部、山城地方のちーびずを応援しています!地域の美味しい食材、大切に遺していきたい地域の宝(人)を見つけ出すことが得意です。ちーたびやマルシェの実践回数、情報も豊富。山城地方でちーびずにチャレンジしてみようかな、と言う方、是非一緒に盛り上げて行きましょう!
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