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2016年12月22日 | ちーびず製品
山を守ることは命を守ること!~井口木材&ローズカフェの革新
この記事に登場するちーびずさん
井口 真美さん(井口木材)
井口 真美さん(井口木材)林業をもっと身近に感じてほしい。!レーザー加工を駆使し、木のある暮らしを提案。

20161129%e4%ba%95%e5%8f%a3-24周山街道と呼ばれる国道162号線を北へ、北山杉の里を抜ける頃から「森の手作りキッチンローズカフェ」の看板がいくつか目に入ります。そして、見えてくるウッドテラス。シーズンなら薔薇が咲き乱れます。

井口木材さんはこのカフェの隣です。

代々、林業を営むという方も多い中、林業家として独立して20年ほど、「山仕事を継ぐ人が足りない」ということに気づいて転職されたそう。かなり異色ではないでしょうか。

「山が荒れている。」これは、林業が地場産業である京北に限ったことではないはずです。

手入れがされないと木はうまく成長できず、山の力は落ちます。台風、豪雨といった自然災害が拡大してしまうのも、山が水を吸収できない、倒れた木が川へ流れ込む、などの要因が無視できない状況になっています。

最近、藤のツルが大木に巻きついて、大蛇が百獣の王を締め上げるような光景をよく見るようになりました。初夏には一見、花盛りの藤が見ごたえありますが、この木はやがて枯れてしまいます。

水源の山が荒れると、それは下流地域の災害に直結する問題になる場合もあります。

人が生きるための水と空気は山の恵み。

山を育てる、人を育てる。林業後継者が育つためには、木が売れないといけない!

売れるためには、もっと木を使ってほしい。暮らしに活かしてほしい。だから木の良さを伝えていきたい。

そんな思いから、山へ入っての作業、木材の販売という「木こり」に加え、木の魅力を発信されています。

20161121%e6%a3%ae%e3%81%ae%e3%82%ab%e3%83%95%e3%82%a7-6 先日の森のカフェ・アラカルトランチスタート!京北商工会女性部でも素敵なランチボックスやコースターを製作いただきました。
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コースター

細かい模様ほど割れやすいので細心の注意で

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キーホルダー

お気に入りの人生訓を見つけてください

20161129%e4%ba%95%e5%8f%a3-2 こちらは、ストラップにも
20161129%e4%ba%95%e5%8f%a3-6 かわいいペットのネームプレートや、子供さんの持ち物に文字入れができます。
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フォトフレーム

薄いと材が反るので厚みが肝心。

右下のネームタグはペットの名入れや、子供さんに。

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森の香りに癒されます。

道の駅のお客様の声は、入浴剤や消臭剤として人気だそう。

 

20161129%e4%ba%95%e5%8f%a3-9 失敗作も多いが、欲しいとおっしゃる方も多いという試作コーナー
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文字や模様を加工するのはレーザーで。

あっレーザーー加工を加えて身近に使える商品とした製品は香りも良く、道の駅でも人気です。という間に絵がでてくる。

 

そして、井口木材の商品展開は「木」だけにとどまりません。

木材加工で出る「おが粉」を廃材とせず、床材として牧場と共同開発されています。

おが粉のふかふかマットで育った牛や豚はお肉として京北へ。

美味しいとの評判が口コミで広がり、工房の隣に開業された「ローズカフェ」メニューになります。

木製品の展示スペースにもなっている「ローズカフェ」は土・日曜・休日営業ですので、平日は道の駅「ウッディ京北」で販売されています。

20161129%e4%ba%95%e5%8f%a3-5 地元農園のとコラボでレトルトカレー開発
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自社製の木箱に詰めた牛丼

もちろん、京北のおが粉を寝床に育ちました。

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こちらはとんかつサンド。

食べ終わったら、木箱は何に使いましょう?

さらに、新製品として取り組まれたのは「お棺」。はい、「ひつぎ」です。

人生の終末にお世話になるお棺。実は95%は輸入品だそうです。

一般的に葬儀社にお世話になる葬儀の場合、棺は葬儀費用の中に入っていることが多いと思いますが。最近は家族葬をはじめ、葬送の形はいろいろです。人口減少に入った現代、最後の別れは必然的に増加していきます。

まして、終活が盛んになってきた昨今、ご自身の葬儀の内容に思い至る方も増えています。

材に節のあるものと、ないもの、男性用、女性用、種類はいくつかあるそうです。

遺影などもそうですが、準備できるものはしておく方が残される(送る)家族も疲労が少なく無用のトラブルに巻き込まれることも減りますね。聞いて初めてわかることですね~。これが可能なら、「北山杉の地元のお棺で」って私も興味津々です。

この「杣人棺(そまびとひつぎ)」は商標登録も済み、井口木材様は6次産業としてや京都府知恵の経営実践モデル企業としても認証されています。

詳しくは、6次産業化ポータルサイト革新企業顕彰事業(京都府商工会連合会)に掲載されています。

20161129%e4%ba%95%e5%8f%a3-17また、棺の中の敷き布団はおが粉が使われており、ふわふわで寝心地良く、木の香り、消臭効果もあるとのこと。

 

実際、展示会の体験では葬儀社みならず、一般の方にも好評だそうです。

 

 

 

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レーザー加工で模様を入れたり、和紙を張ったり、扉の房には伝統工芸の京組みひもを使うなどのこだわりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

20161129%e4%ba%95%e5%8f%a3-19実際の作業も見せていただきました。

死の直前は多くの場合、痛みや苦しみが伴うはず。自分で準備できるなら、ここで心地よく安らかに、普段見て暮らした木の香に包まれて眠りにつきたいかな~なんて、思ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

20161129%e4%ba%95%e5%8f%a3-12そして長さ30㎝程のミニ棺。見本用かと思いきや、今後、需要が見込まれるペット用。
小さな木のアクセサリーもペット用のネームタグとして人気だそうですが、ペット用のお棺も少しづつ声が聞こえてくるとか。ただ、ペットは火葬にするとき、木の棺は燃えきらないので一緒に燃やすことはできないそうです。

クリアすべきことはありますが、発展するのでは?と思う製品でした。

 

 

また、お仲間と積極的に取り組んでおられるのが人づくり。

「木こり技能大会」もその一つ。今年はじめて京北の地で開催されました。プロとしての木こりの仕事を目に触れてもらい理解を得ること。林業を身近に感じてもらうこと。

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木こりというより・・・

・・・ワイルドで、とても

インパクトあります!

20161129%e4%ba%95%e5%8f%a3-8 大きな林業機械や、実際に木を切るところが見られたり、マルシェもあります。

今年は9月に行われましたが、木の遊具や、重機のデモもあり、家族連れの来場者のみならず、地元の皆さんからも歓声が上がっていました。普段の山仕事を近くで見ることはなかなかできませんから、またとない機会にもなりますね。

予定では来年も開催。他にも林業体験なども開催されています。ぜひ、下記の「井口木材&森の手作りキッチンローズカフェ」サイトから情報チェックの上お出かけください。

 

この記事のちーびず団体

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井口 真美
井口 真美

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亀岡に生まれ育ち、美山に嫁いで三十余年。家業(電気・水道工事店)の傍ら、婦人会・PTA・自治会・商工会女性部などで地域活動に参画。現在は『老活サポート』もおこなっています。 『森の京都』地域を中心にちーびず活動をお手伝いします。
(有)竹島電機ホームページ:http://www.athome-nantan.com/