若い女性のきもの振興-京小町踊り子隊さんに出逢いました。
「着物を着ることを日常に」、「ちゃんと着ること」を京都から発信。
若い女性のエネルギーで着物文化を普及させる取り組みを行っているNPO法人京小町踊り子隊、
代表の岩崎裕美さんの説得力のあるプレゼンに心はすっかり踊ります。
8月26日に開催された、京都ちーびず応援カフェ in dricco salon(ドリッコ サロン)で出逢いました。
アクセス便利な新京極にあり、オシャレなカフェの2階です。今年4月にオープンしました。
私も着物が好きだけれど、着付けに時間がかかる、後片付けが大変など、着ない理由を作っているような気がします。
ごめんなさい!3部式に抵抗ありました!
とはいえ、大きな声では言えませんが、日本舞踊のお稽古をしていたこともあり、3部式には抵抗が…。
そう、driccoきものは5分で簡単に着られる3部式。 一人で簡単に着られるというのです。
driccoきものは、なんと長襦袢・和装小物が不要!
しかも着付けのポイントともいえる、襟やおはしょりが美しく見えるということが私の中で大きな感動でした。
改良に改良を重ねたという、そのための細かい配慮が感じられました。
そんなわけで3部式への抵抗がなくなっていく私の心の変遷と解体ショーをブログに綴ります。
ほんまもんの京丹後ちりめん
「簡単」とか「手軽に」という響きはどうも「テロテロ」を想像してしまうのも着ない理由を述べる、いけない点。
driccoきものは、ポリエステルと正絹、2種類あります。
写真のお二人、どちらも丹後ちりめんです。(ちなみにピンクの着物が正絹、ブルーの着物がポリエステル)
踊りを披露してくださいました。
踊っても着崩れない3部式着物。踊りを一つの手法としてdriccoきものをPRされています。
可愛くて、華やか!
女性たちが自らデザインし開発。改良に改良を重ね、今の形があります。
だからとっても素敵。
そして笑顔がかわいい。楽しんで着られている証拠ですね。
ちなみに、型染めだと低価格にするためにはロットが必要なため、インクジェットプリントでできています。
ポリエステル素材は淡く、正絹はビビットに発色します。
driccoきもの解体ショー
まるで「まぐろの解体ショー」を連想させるようなインパクト。
ですがもちろん、着物を切り刻むわけではありません。
driccoきものの特徴である、3部式だからこそ、着物を脱ぎながら特徴を紹介できるのです。
まるで逆再生のようです。
まずは帯をはずして・・・。
若い女性が脱いでいく様子を京都府ちーびず推進員ブログで紹介してもよいものか…。
driccoきものは3部式ですので、安心してご覧ください♪
帯をはずすとこんな状態です。
おはしょりは帯の下に少しでている着物生地の部分ですが、
この部分がきちんとあることが美しい着付けと言われています。
分厚くならないように、身近すぎず長すぎず…。この部分をサポートしてくれるのが、おはしょりベルト。
おはしょりベルトを外した次は、下の部分の紐をほどきます。
これまたひもを外すと、こんな感じに一枚の四角い状態に。
ここのポイントは、ダーツ。
今までは真四角の状態でしたが、このダーツをいれることで身体の丸みに合うように改良されました。
下を脱いだので上半分の着物の状態です。
かわいいワンピースを下に着られていたのですね。安心しました~♪
まだ続きます!後ろ姿をご覧ください。
上半分にもポイントが。
紐通しが2段階あります。
着る方によって違う襟の抜き具合を美しく見せることができます。
さらに、後ろ見ごろと前身ごろを分けて結べることもポイントです。
これにごわごわせず、美しい着付けになります。
最後に襟にも注目!スナップで装着できる白襟は取り外しができ、洗濯可能。中に襟芯をいれています。
おみごと~!拍手~!
ちなみに、さらっと取り外した帯も飾り帯。
折り紙式になっていて、飾り帯だと持ち運びにかさばりますが、ペタンと折りたためるので便利です。
着物を取り巻く色んな環境と共存
着物文化を遺産にしてしまうのではなく、伝統を守りたい、という思いはみんなに共通する部分だと思います。
お互いの良さを大切に活かして次につなげていくことになれば素敵です。
私が15~30歳だったら・・・。
踊ってくださったうえ、解体されていたお二人です。
ありがとうございました!
京子町踊り子隊さんに興味があるくせに、踊り子募集をされている15歳~30歳までの「若い女性」の域からはずれてしまったことで
あえて3部式は…などと興味を持たないようにしていたのかもしれません(笑)
踊り子隊にはなれないかもしれませんが、「大和撫子プロジェクト」という、「大和撫子」と呼ばれるにふさわいい素敵な女性になるため、女子力アップセミナーや着物を着ての体験プログラムも企画されています。
和装メイクを学んだり、着物でお食事したり…普段の暮らしに着物をもっと楽しめる機会が増えると嬉しいです。
活動や取り組みの夢と可能性に満ちた京子町踊り子隊さん。これからも応援していきます!
番外編:5分で着ることができるのか確かめてみた!
driccoきもののキャッチコピーにもなっている「5分で着られる」が正しいのか、ひそかに検証してみました。
モデルはせっかくなのでと素敵な着物を選んでおられた地域力ビジネス課、我らが長友課長です!
「撮らなくていい!」と言われましたが、笑顔がすてきでしたのでパシャリ。
途中、半巾帯から名古屋帯に変えたにもかかわらず・・・
まさかの5分ジャスト!!!すごい!故意ではございません!
応援カフェ終了後、こども向けのdriccoもあるということで、見せてもらいました。
ゴムスカートのようになっていて、親子でおそろいのお着物でお出かけしたいな、という夢がふくらみました。
今度は娘と一緒にお店にいってみようと思います。
秋からたくさん大和撫子プロジェクトが企画されています。
http://dricco-kimono.com/yamato-nadeshiko-project/