「防災」を普段使いする時代。
普段使いしていないものは、
非常時でも使えませんよ!
植木 力さんさん
京都ちーびずアドバイザー
株式会社カスタネット 代表取締役社長・社会貢献室長
植木 力さん

—今年7月、九州北部で豪雨災害があり、テレビでは山肌をひっかくような土砂崩れの跡など衝撃的な映像が映し出されていました。近年毎年のように起こる自然災害にはゾッとさせられます。

 そこで今回は、ちーびずアドバイザーで、防災ソムリエとして自ら被災地に出向き、現場の声を活かした商品開発を手がけている株式会社カスタネットの植木社長にお話を伺いました。

「水」と「トイレ」と「プライバシー」

—昨年、熊本地震で被災地を訪れ、100人を超える人に「地震の時に何が困ったのか」を問いかけてみたんですね。すると、私たちが防災用品としてイメージする「食」とは違い、災害直後の必需品トップ3として挙がったのは、「水」「トイレ」「プライバシー」でした。

 飲料水は、たとえ川がそばに流れていても確保が難しく、被災者がまず必須のものとして求めるのが「水」でした。 そして、水の問題で多くの声を聴いたのが「トイレ」。男性でも近くの畑で用を足すのは恥ずかしかったとの声が挙がったので、女性の心のダメージはとても大きなものだと思います。90歳代のおばあさんから「自衛隊員が囲んで作ったブルーシートの簡易トイレで用を足したことは、一生忘れられない心の傷になっている」と言われました。 非

 常時の避難所でも、人が生活するうえで無くてはならないのは物資だけでなく、日常の暮らしと同様に「プライバシー」だと多くの方から聞かされあらためて大切だと感じました。

普段使いの「防災」

—「防災の備え」と言っても、行政、会社、自治会や地域、家庭それぞれの役割を踏まえて備えておくことが重要です。特に、備えはどんなものでも普段使いして慣れておかないと、非常時になって初めて使うということは難しいです。

災害に備える提案

—最後に、植木社長が考える現実的な「防災の備え」をいくつか提案していただきました。

一、水は世帯・地域それぞれの単位で備蓄する。

二、食料に関しては普段から買うものの中に、少し日持ちのするものを、少しだけ多く買う。

三、持ち歩けるような防災用品、特にトイレやプライバシーといった実際に被災者となった時に起こる問題を解決できるようなものを準備する。

 他にも、ブルーシートは建物の応急処置や防寒などに役立つ優れモノなので、絶対に厚手のモノを備えてほしいとのことでした。

 私たち個人や企業には災害を防ぐことは難しいかもしれません。ですが、被災後や回復期に備えて「防災」を普段から使っておくという提案は、自然の脅威が迫る今、私たちが身近にできる大事な備えだと思います。

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植木 力
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