平均年齢92歳!3人のおばちゃんたちの挑戦 ~水源の里・古屋~

樹齢千年の「とちの木」が選んだ美味しい水

 ぽたっぽたっと絶え間なく落ち続けるしずく。山から生み出される最初の一滴。「甘いですよ」と言われ、本当かなと飲んでみると、確かに甘い!「とちの木は水と土壌を選ぶんです」と自治会長の渡邉和重さん。樹齢千年のとちの木はせせらぎの上にどんと鎮座し、山の栄養を存分に吸い上げて神々しいまでに大きく豊かに成長しています。そんなとちの木が千本ほど群生する綾部市の水源の里、古屋地区は3世帯4人の京都府でもっとも小さな集落です。

「弱音をはかない、 ぐちを言わない」 

 16年前に東京から故郷・古屋に戻ってこられた代表の渡邉さん。「平安の昔から続いた長い歴史ある古屋を、自分たちの代で廃村にしたくない」と、12年ほど前、当時80歳前後だった、渡邉さんのお母さんを含む5人のおばちゃんが、一念発起して村おこしをはじめました。 現在は3人になったので、誰かひとりでも、もう無理やって言い出したら終わってしまう。だから、前向きに頑張るおばちゃんたちは本当に働き者です。

 

 

「とち餅」「とちの実あられ」 どれも大人気 

 毎年秋になると、とちの実が山の湿った傾斜の中、ころころと転がります。その実を拾うところから、とち餅作りが始まるのですが、たいへん手間のかかる作業です。若い頃は朝3時に起きて、弁当を持って5時には山仕事へ。今でも忙しいときは、週7日毎日朝8時から夕方4時まで働いておられます。「とち餅」から始まって「とちの実大福」「とちの実おかき」「とちの実あられ」「とちの実クッキー」のラインナップ。昨年からは「とちの実焼酎」も綾部の物産館で常時販売しています。イベントがあると午前2時頃に起きて製品を作り、販売も。ファンが多く、おばちゃんたちのお店は大繁盛! とちの実大福は1時間で売り切れることも。「こうやって出かけるのが元気の源」とおばちゃんたちは、元気にあふれています。

忘れられた場所から注目される場所へ

 とちの実拾いの時期など、古屋にはボランティアの人たちがたくさん訪れます。年間3千人にもなるそうです。そんな人たちにおばちゃんたちは、あったかい「とちの実ぜんざい」をふるまいます。「10年前は、古屋は全く忘れられた場所でした。今、たくさんの人に注目され、応援してもらっているから、よし頑張ろうという気持ちになってるんだと思います。10年前より元気みたいですよ」と。元気なおばちゃんたちの笑顔に会いに古屋へGO!

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chii-information
京都府綾部市睦寄町古屋(古屋公民館)
TEL:
渡邉 和重
渡邉 和重