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2019年03月27日 | ちーびず ちーびず感想記
ICTは田舎やお年寄りの救世主!美山・鶴ヶ岡タナセンで活躍「美山暮らしアプリ」
この記事に登場するちーびずさん
宮井 俊彦さん( 「有限会社タナセン」農協店舗閉店に伴い住民出資の会社を立ち上げ有志で運営。ICTを積極活用。「美山暮らしのアプリ」で住民と店舗をつなぎ、配達や移送で見守りや地域交通も担う。)
宮井 俊彦さん( 「有限会社タナセン」農協店舗閉店に伴い住民出資の会社を立ち上げ有志で運営。ICTを積極活用。「美山暮らしのアプリ」で住民と店舗をつなぎ、配達や移送で見守りや地域交通も担う。)「有限会社タナセン」ドライバー ご自身も美山へ移住された方。今では地域で生まれ育った人より詳しく地域の状況を知り信頼される、配達や見守りのキーパーソン。

南丹市美山町鶴ヶ岡地域

かやぶきの里がある美山に源をなし、日本海へ注ぐ由良川。その支流、棚野川と国道162号に沿って広がる、美山町鶴ヶ岡地域。
鯖街道の一つで、若狭から京都と奈良という2つの都への通過点として、近年はびわイチの延長として162号周遊するドライバー、ライダーが増えています。

この地の名物は?と聞かれて私の答えは、「伏見稲荷の稲穂付のしめ縄を作っている地域です。」ほぼ帰ってくる反応は「え~!そうなんですか!」はい、そうなんです。これはシニアを中心とした地域のしめ縄グループが作って奉納されています。


そんな鶴ヶ岡地域が取り組む「住み続けられるまちづくり」活動を支えるICTについてご紹介したいと思います。

みんなのお店「タナセン」

この地域の中心にある「タナセン」は、農協合併による店舗閉鎖の折、地域のくらしを守ろうと住民出資の会社を立ち上げ存続させたもの。
みんなのお店として買い物難民を作らない!の思いの元運営されています。

スタッフに小さな子供さんがあれば、ベッドスペースを設け、ちょっとおしゃべりできる場をとカフェスペースが作られ。と、その都度形を変えて進化しています。

そんなタナセンの大事なお仕事の一つ、「配達」に同乗させていただきました。
配達車は移送サービスにも使われています。まさしくアッシーくん。

この日の配達は牛乳。配達先は地域の高齢者さん。買い物の足がない。という方がほとんどです。この地域は冬場は積雪もあるので、配達はほんとにうれしいサービスです。

「こんにちは~」ドライバーの宮井さん。タナセンのドライバーとして、地域のキーパーソンです。

ためらいもなく、ドアを開けて中へ。


「ちょっと待ってや~」と、中から元気な声。
「なんていうたかて、気楽に頼めるしね~。助かってます。」と、お話が弾みます。

「次はね、今日は留守やと思うんです。足を悪くしはって退院してからデイサービス行くようにならはってね。」ご家族ですか?というくらい、詳しく地域の方の生活をご存知です。

「そやから、居はるはずやのに返事なかったらちよっと気にしてみます。」見守りも兼ねた安心の配慮です。
雪の多い時は、雪かきしながら玄関までたどり着くこともあるそうです。

「こんにちは~。タナセンです。牛乳の配達です~」
「は~い。こっちや~」え?どこ?
「たぶん、うらです。」え!家の造りや動線までご存知?救急隊よりすごいと思う。

「次は集金もあるのでちよっと待って下さいね」
一人何役なんだろう・・・。てきばきと玄関と車を行き来。
どんどん車は谷の奥へ(笑)

「私もね、10年ほど前に引っ越してきたんです。良くしてもらって今はこうして、地域を走り回ってます。」え~!それでこのなじみよう?行くとこ行くとこ、「宮井さん!宮井さん!」と大人気で、配達先の皆さんのお顔が一気に安心感にあふれます。

そんな宮井さんが、配達を終えたはずの玄関から抱えた箱を車に。
「これ、宅配の取次なんです。こういう御用聞きみたいなこともあるんです。」いや~どこまでも頼れる便利屋さんのような。

そして・・・
「次はね、野菜の集荷があるんです。ちよっと時間かかりますけど・・・」と、おもむろに、谷水で野菜を洗うおばあちゅんに声をかける宮井さん。

手にはタブレット!何?なに?

と、二人でご覧なのはこの画面。
なんと、「タナセン」ライブカメラ。野菜コーナーが、在庫が一目瞭然。


「かぶと大根ないなあ。白菜もちよっと出しとこか。」と、宮井さんが荷造りや値札付まで手伝われます。


「配達は月曜と金曜なんですけど、タナセンは火曜が休みなんで、金曜の配達は集荷もあるんです。」。
テキパキ作業される宮井さんの隣で、野菜を出荷する片山さん。

「私の楽しみで作ってる野菜ですけどね、取りに来てくれはるし、一袋の種蒔いたらたくさんできるしね。誰かに食べてもらえたら嬉しいし。」
誰かの楽しみが、誰かの嬉しいにつながる。それを具体的にしてしまう、ICT技術って使い方次第で世界を変えますね。
この場合は、介するマンパワーが大きいとも思うんですけど。

この「美山暮らしのアプリ」はスマホやタブレットを使って、見守り、移送の予約などもできます。鶴ヶ岡地域では高齢者を中心に勉強会も開催し、便利に使う人が増えています。熊が出た~という情報も瞬時に配信されます。現在は美山町全体に広がり、美山4ヶ所の野菜販売所の様子がライブで確認でき、行ったけど無かった~っということがなくなりました。

さて、集荷された野菜は即店頭へ。

おでんにしたら美味しいだろうな~さっそく私も購入。もちろんわが家の夕食はおでんと大根サラダ。ごちそうさまでした。

この記事のちーびず団体

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ちーびず推進員メモ

京都府では、地域の課題解決・元気づくりを自立・継続して取り組む【ちーびず】を推進しています。
10名の京都ちーびず推進員が京都府と協働しき、それぞれの得意分野を生かして支援や広報をしています。
お気軽に京都府地域力ビジネス課(ソーシャル・ビジネスセンター)へお問い合わせください。TEL:075-414-4865
竹嶋貴代美
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亀岡に生まれ育ち、美山に嫁いで三十余年。家業(電気・水道工事店)の傍ら、婦人会・PTA・自治会・商工会女性部などで地域活動に参画。現在は『老活サポート』もおこなっています。 『森の京都』地域を中心にちーびず活動をお手伝いします。
(有)竹島電機ホームページ:http://www.athome-nantan.com/