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2019年02月18日 | ちーびず
動き始めた「 亀岡おたがいさまプロジェクト」~ちょっと有償の住民助け合いシステム
この記事に登場するちーびずさん
市岡 悦子さん(亀岡おたがいさまプロジェクト)
市岡 悦子さん(亀岡おたがいさまプロジェクト)20年前に西別院に移住されてこられ、地域を良くしたい!という思いを強くお持ちになりました。持ち前の行動力で、このプロジェクトの他にも、たくさんの地域活動をされています。いつもお元気で溢れる夢がいっぱい!
大石 千早さん(亀岡おたがいさまプロジェクト)
大石 千早さん(亀岡おたがいさまプロジェクト)おだやかで笑顔が絶えない表情に、とても和みます。「西別院をもっと良くしたい!」という市岡さんの構想に惚れ込んだ!と、長年の営業経験をベースに市岡さんの思いを多くの人に伝える役割を担っておられます。

続かなければ、意味がない

亀岡市西別院地区。亀岡市街から少し離れて自然が多く、住民は約450世帯で1000人弱。うち高齢者は約350人と比率が少し高い状況です。

亀岡おたがいさまプロジェクトは、西別院地区を中心に、ちょっとした手助けが必要な方への買い物支援、家周りの草刈りや手入れ等を、住民相互の助け合いや交流で解決するお手伝い、をされています。

「近所のおばあちゃんに買い物を頼まれて、ちょっとした物を届けてあげたら、ごっついことお礼に物をいただくんですよ。そんなんしてもらうつもりではないけど、お礼はいらないと良い格好しても、お互いに負担になったりして続かなかったら意味ないでしょ」と、市岡さん。

「それなら、一回いくらと決めて、その時に出来る人がお手伝いする方が、相手も気を使わなくて済むと考えてこの活動を始めたんです」と補足してくださったのは、大石さん。

サービスを受ける側、お手伝いする側の双方から、利用料金の1割程度の協力金をもらって会を運営。お手伝いする方には高い報酬ではないですが、逆に助けてもらう立場になった時には、気軽にお願いできる価格設定になっています。

「好意」だけでは、双方に大きな負担がかかる事、ありますものね。

地域情報の発信がしたい!

「同じ地域に住んでいたのに、ほとんどお話しをした事もなかったんですよ」

「それが、いろんなお話しをする中で、活動の構想が出来上がってきて、自分たちの私財もちよりで始めたんです。やっと、丸1年すぎました」

家族の賛同を得た市岡さん。娘さんはこのロゴをプレゼントしてくれたそうです!

遡る事、4年前。代表の市岡さんと大石さんは、小学校の放課後児童会の支援員として出会われて、これからの西別院地区での助け合いについての思いを同じくしたことから、「亀岡おたがいさまプロジェクト」がスタートしました。

さらに、昔と変わってきたのは、どことも共通していますが、子供が減ってきた事。そのうえ、20年住んでいても、家に学齢期の子供がいなくなると一気に地域の交流の機会が減ってしまい、知り得る情報の量自体も、高齢になる程少なくなってしまうのは、大きな課題だとおっしゃいます。

「地域の役をしているから知っている情報があるでしょ。役はほとんど男性ばかりだから、女性は地域の事なのに、知らないで困る事が多いんですよ」「例えば災害時の通行止め情報などを、いち早く皆さんにお伝えできる方法はないものか、と思っていたんです」

そこで、市岡さんがずっと構想を練っておられたのは、タブレットなどを使った情報提供。

「どうやって発信したら、地域の方にいろんな情報を届けられるかしら」と、ちーびずにも相談があって、私も及ばずながら方法を一緒に考え始めたのは昨年の10月。そこから、SNS、ホームページ、いろいろ考えて「やっぱりホームページを作ってみたい!」と、意を決した市岡さんを少しお手伝い。程なく市岡さんは自身でホームページを作成。1月には正式に公開されました!

一からの勉強なのに、すごいスピード。

「ゆくゆくは、スマホやタブレット教室を開催し、持っていない方には無償提供もできれば。。。新しい情報が双方向で交換できれば。。。」さらに「Facebookを活用し、ホームページと連携させて誰でもすぐに情報が見られるようなシステムに育てたい!」と意欲的。

皆がどんどんハッピーになっていく「おたがいさま」

福祉サービスがないと困る程ではないけれど、ちょっとこれだけ手伝ってもらえたら大丈夫、という方には、その「ちょっとだけ」の部分をお得な料金でお手伝い。

この「ちょっとだけお手伝い」から人との交流が生まれ、気にかけてくれる人が増えて、安否確認にもつながります。草刈りや、庭木の剪定などは、機械や専門技術を要するところもあり、男性の力を借りたいと、プロジェクトの趣旨を理解して一緒に活動してくださる方を、探して頼み込んだりもされたそうです。

「 お年寄りだからデイサービスで過ごす、というのはどうかと思っているんです。もっと前向きな考え方や、自分に見合った働き方があるはずだと思います。積極的に生きがいを見つけるとか。」と、市岡さん。若い人はしっかり働き、手間のかかる事をお年寄りが家でじっくり作業したり、地域の情報共有によって解決できる事もあるのかも知れませんね。

「してもらうだけ」「してあげるだけ」ではなく、皆がそれぞれに「おたがいさま」で助け合えるようになれば、地域が大きな家族の様になれて、これなら、いろんな人が「おたがいさま」の気持ちで共感し参加できるのでは。

お互いの助け合いを、全てお金に換算してしまうのには抵抗もあることから、独自のポイント制を取り入れ、労働の対価交換ができないかな、と検討中とのこと。大きくは地域で。小さくは家庭内でも。うちの家でも、取り入れてみたいなあ。。。と、ちょっと思いました(笑)

「手づくり交流会」でつながる、広がる

まずは、たくさんの方々に活動の内容を知っていただきたいと、クラウドファンディングにもエントリー。プロジェクトを知ってもらって、会員を増やしたいと、「手作り交流会」なども随時開催。オリジナル手編みかごづくり交流会や、寒仕込み手づくりみそづくり交流会など。市岡さんが講師も務められるとか。何役もこなされるんですね、スゴっ!

「プロジェクトを通じて、多くの人が繋がる地域にしたい」と、多方面へも働きかけるお二人の行動力に感動。常日頃、子供たちと関わる二人だからこその、未来への着眼点なのですね。

「3年頑張れば、芽が出るかなと目標を立てています」

「西別院で活動を続けているうちに、他地域にも会員が広がって、横のつながりができれば、さらにできることも増えてくるでしょう。楽しみです。」とさらに前向きなお二人。

たくさんの方の参加で、足し算ではなく掛け算でいろんな事ができるようになることでしょう。ますます、共感の輪が広がっていくのが楽しみです!

この記事のちーびず団体

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〒6210126 亀岡市西別院町犬甘野善作谷36
TEL:090-1952-9169
市岡 悦子
市岡 悦子
渡辺 典子
by
三児の母ちゃん並びにフリーのデザイナーをしています。お話をたくさん伺って、その地域や人の「思い」を「見える形」「伝わる物」に変換していくことを生業としています。推進員活動では、ちーびずのPR・広報をがんばります!