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2019年01月24日 | 未分類
みんながどこかでお互いさま。「ゆめ券」は助け合いの前売り券~京都京北「ゆめハウス」
この記事に登場するちーびずさん
細見 温(おさむ)さん(NPO法人京北のゆめプロジェクト)
細見 温(おさむ)さん(NPO法人京北のゆめプロジェクト)元々市役所で福祉関係の仕事に携わり、現在は拠点ゆめハウスの代表。「してもらう」と「してあげる」の関係をこえて、お互いさまの関係づくり。「あったらいいな」と思うことを周りの方と相談しながら、一歩ずつ、しかも楽しく活動中。
細見 裕子(ひろこ)さん(NPO法人京北のゆめプロジェクト)
細見 裕子(ひろこ)さん(NPO法人京北のゆめプロジェクト)ご主人の温(おさむ)さんと二人三脚。ゆめハウスのドアをあけると、裕子さんのもとへおしゃべりしに行きたくなるくらい、細やかな心くばりをされている、ゆめハウスや周山のお母さん。

時間に1本もないバスを待つ時、「あったらいいな」

京都市右京区京北に暮らす細見裕子(ひろこ)さん。「20年ほど前、ふる里バスとJRバスを乗り継いで家族が入院する病院へ通っていたんですけど、バスを待つ時間、ひとりぽつんとバス停にいるんですよ。とても心細かったんです。そんな時、ほっこり、あったかい場所があったらいいのになぁ、と思ったんです。」

ご主人の細見温(おさむ)さんは元々市役所で福祉関係のお仕事をされていました。裕子さんの話しを聞いて、退職後の自分の仕事場を兼ねたサロンをつくろう!とコーラス仲間に相談。

そうこうするうちにJRバスの終点、京北周山のすぐ近くの空き店舗とご縁がつながり、気軽に立ち寄れるサロンとして2012年3月に「ゆめハウス」をオープン。介護予防事業として京都市から請け負うミニデイサービスの昼ごはんのほか、うたごえ喫茶や、様々な工夫や智恵を出しあってイベントを重ね、6年ほどたって、地域の方や、バス待ちの人、子育て中の人、引っ越して来た人、高齢者の方々など、色んな人が集う場所になっていました。

 

お菓子に絵本…と、夢が集まる、集まれ!地域の力

入り口はスロープと手摺を設置。バリアフリーは必須。

 

ガラスの扉をあけると、室内には、「もう家族で食卓を囲むこともなくなったから」と地域の方から寄せられた、8人掛けの大きなテーブルがデンっと誇らしげに訪れる人を待っています。

「ゆめボックス」と名付けられた棚には絵本、編み物、小物、お菓子、スイーツなどが地域の方から寄せられています。ここはレンタルボックスになっていて、ちょっとしたおすそ分け感覚で価格をつけて販売。それぞれの活動の紹介コーナーとしてもサロンで活躍。

一番人気は、女流棋士・多冨さんの手づくりお菓子のコーナー。

多冨さん、実は5人のお子さんのママ。子どもたちのために、体にいいもの、やさしいものを、と作っていたスイーツが評判になり、ゆめハウスに持ってくることに。「ママ友達にデザインする人がいるので、パッケージなどは彼女の作品なんです。」と。手づくりで、しかも本格的なお味、かわいいパッケージ。ケーキ屋さんでもしてるのかな?と思いましたが、食べられるのはここだけ。

タダではダメ。地域通貨の原石?を作ってみました

地域でボランティア活動をしていても、タダで、やってもらってばっかりだと、なんだか頼み続けずらい、お金のやり取りもなんだか今までの習慣と少し違う。そこで「地域通貨」に着目して、「ゆめ券」という「ゆめハウス」だけで使えるチケットを発行。

単位は「円」ではなくて「ゆめ」だそうです。「ゆめ券は、『助け合いの前売り券』で友達価格で、ものが買えるお得なチケット。」と、細見さん嬉しそう。

「ゆめ券」で、助け合い経済の仕組み

就職するにはそこまで体力がない、でも無償のボランティアでは続かない。お金のやりとりでは、少し味気ない。だから元気でハツラツ、人がつながるコミュニティで「ゆめ券」を使う。

ゆめハウスをお手伝いしてくださるボランティアには、お礼に1時間200ゆめが渡されています。奥さんがボランティアに来て手にした「ゆめ券」は、ゆめハウスで開催されているお食事会や将棋などのサークル参加費に。「男性は、家にひきこもりがちなので、出て行く機会になってちょうどいい」と言う女性陣の声も。もちろん「ゆめボックス」のスイーツも、コーヒーもゆめ券で飲むことができます。200ゆめが200円。1,000ゆめ単位で購入でき、その一部はゆめハウス運営費用に。手にした「ゆめ券」は換金することもできます。「もっと他でも使えたらいいのに。」という声も。

実費と少しの謝礼で、マイカー送迎

高齢化が進む京北。車の運転ができなくなったり、ご夫婦どちらかが通院しなければならないことが増えています。バスも便利とは言えず、病院へ行くのも1日がかり。

そこで、ゆめプロジェクトではスタート時から、マイカー送迎を実施。送迎費用は、燃料代の実費が10㎞まで200ゆめ、車両提供実費が200ゆめ。

10㎞圏内だと400ゆめ + 運転者への「ありがとう」の言葉 + できればNPOへの寄付200ゆめ。

利用希望者も運転ボランティア希望者も、まず「ゆめハウスの会」に入会し登録。利用の際は事前に申し込みするシステム。

移動に課題がある京北に、重宝なシステム

ゆめハウスで、送迎システムのお話を伺っていたとき、ちょうど高齢の女性が「買い物してきた荷物があるし、ちょっと家まで送ってくれる?」と。打ち合わせに同席していた、ゆめハウスの管理人兼運転手登録の塔下さんが住所を聞いて「じゃあ、ちょっと行ってくるよ」と。「お支払いは、ゆめ券ですか?」「今日は、現金で払うわ。ゆめ券は、また、ここで使う楽しみに置いといて。突然でごめんよ」と。

送り終えた塔下さんは、十数分で帰ってこられました。車であれば何のことはない距離でも、車でなければどうしようもない。スーパーや商店街、区役所京北出張所、バスのターミナルの近くから利用できる、ゆめハウスの送迎。現在の利用は、50人程度で年間300回程度。ぜひ続けて欲しいです。

ゆめハウスは定員オーバー!盛況すぎる「ちーびず応援カフェ」

2018年12月11日(火)、ちーびず応援カフェが開催されました。当日は、ゆめハウスの会のメンバーさん、子育て活動をされている「親子にっこり」さん、京北商工会、ご近所の方などが集まりました。

 

ゆめハウスさんは満席で、所せまし。佳絵さん手づくりの、とろっとろプリンと、ゆめハウス自慢のコーヒーをいただきながら、細見さんからお話を聞いて、ちょっとおしゃべり。プリン食べ終わった頃、歩いてすぐの京北町商工会のスペースへ移動。

高齢になってから京北に移住してきたゆめハウスメンバーの女性や、若いママさんたちからは、「京北の人たちはとっても親切。何かわからないことがあったら、丁寧に教えてくれるし、何でも知ってる。農業に鹿の害のこと、交通や生活のことなども話してくれる。ここは本当に住みやすい!」「どこかで知ってる誰かと繋がっているので、すぐに情報が知れ渡ってしまう。ご近所づきあいが濃いことが、合う人にはいいけど、苦手な人はちょっと難しいかも。」「同じ京北でも周山と宇津では集落が違うので、なかなか交流がない。もっとお互いに交流できたら」「マイカー送迎を、若い人も使いやすくして欲しい」などなど。賑やかにおしゃべり。

最後に、細見さん、「ゆめハウスを7年ほどやってきた。何かがうまくいくとワクワクして楽しい」そして「利用者に親切で、やさしい、寄り添った公共交通をキーワードに、デマンドバスをぜひここに走らせたい!」と決意を発表。バイタリティあふれるチャレンジ精神。実現するように、少しでも応援したいと思います。

皆さんの笑顔に励まされた分、いえそれ以上にちーびずも応援していきます!

この記事のちーびず団体

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TEL:090-1130-0174
FAX:075-853-0174
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細見 温(おさむ)
細見 温(おさむ)

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池田峰子
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