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京丹波・竹野地区のコミュニティと野菜と元気、米油ベースの「京都やさいおいる」
この記事に登場するちーびずさん
篠原 美佐子さん((株)京都ものがたり)
篠原 美佐子さん((株)京都ものがたり)京都府内全域でものづくりやまちづくりに関わる女性たちのサポート、スキルアップ支援に取り組んでおられます。
閔 ナレさん((株)京都ものがたり)
閔 ナレさん((株)京都ものがたり)とても丁寧な日本語で、関わったたくさんの方を味方にしてしまう魅力をお持ちです。「ストーリーがよければ全国で売れる!」と、バイタリティ豊富です。

我が家でも大活躍の「京都やさいおいる」

写真左から、バジルおいる、鷹の爪おいる(辛とうがらし)、九条ねぎおいる、万願寺おいる(甘とうがらし)。

並べて置いていると、綺麗な色、透明感のあるオイルはキラキラしてそれだけでキッチンが明るくなります。

そして、何と言っても、やさいおいるの味と香り!癖がなく香りと甘みがあるのが特徴。乾燥させた竹野産の野菜を米油に浸け香りを出したものです。我が家では、バジルおいるで焼く鶏肉のピカタは定番メニュー。焼き上がり直前にもやさいおいるで香りをちょっと足すのがミソ!

京の食6次産業化コンテスト最優秀賞

この京都やさいおいる、月に1回3日程度、高島屋京都店での催事で販売を続けておられる人気商品!

2016年度の京都府主催、6次産業化コンテストで最優秀賞も受賞。

京都・丹波食彩工房に加工所と拠点を置く「株式会社 京都ものがたり」が、京丹波町・竹野地区の方々と協力し、高齢化の進む地域を元気にしたいとの思いを込めて製造しています。

篠原美佐子(左側)さんと、閔(ミン)ナレさんに、お話を伺いました。

 

  

京都府産にこだわる商品づくりから

篠原美佐子さんと、ちーびずとの関わりはとても長く、2010年に立ち上げたNPO法人女性起業家協議会では、京都市内でアンテナカフェも運営し、府内の女性たちの交流や、農産品・加工品の販路開拓、情報発信により、文字通り女性のソーシャル・ビジネスや起業を支援。

   

また女子目線のアイデアや工夫により、府内産100%こだわりの濃厚ぶどうジュース、バジルソース、そして京都やさいおいるへのチャレンジ開始など、自らもオリジナル農産加工品の開発・販売をしつつ、農家、農産加工所、直売所、観光関連事業所などの女性たちのネットワークを広げられてきました。

京丹波・竹野地区とのタイアップ

さらに6次産業化を目指し、京都市内では難しい「生産者の隣で野菜の加工」ができる地域、また新しい産業を作ろうとしている移住者に協力的な地域はないかとあちこち捜し歩かれたようです。そして、京都府から提案があったのが、竹野地域。さっそく、拠点を京丹波に移し、閔さんも移住。

「求めていた両方を叶えてくれると感じたのが、この竹野だったので、まずは移住して地域の人と仲良くなりたいと思いました」閔さんは移住と同時に、毎週木曜日の高齢者サロンなど地域の集まりにも積極的に参加。

拠点の食彩の工房は、元々、町が運営していた建物ですが、食品加工の設備も整っていて野菜おいるの製造にも使えるとのこと。話を進めていく中で、地域の農家が次々に賛同してくださり、今では14件の農家の畑で1500株以上のバジル、3000株のニンニクが育っているんだそうです。

ところで、閔さんは、約10年前に韓国から来日。たまたま縁があって篠原さんに出会われてから「京都の地域づくり・まちづくり」に関与。今では、外から目線、若者目線、女子目線を併せ持つ京丹波地域活性化のキーパーソンとして、地元事業者や住民からも頼られる存在なんですよ。

「バジルって、何?」

スゴいと思う一方、隣の南丹市で農業している私としても、ニンニクは想像つきますが、バジルってちょっとハイカラじゃないですか?と聞いたところ・・

「そうなんですよ、ここの地域で農業やってきた人にとって、バジルって何?どうやって作る?これって食べるモノ?そんな質問がたくさん出るところからのスタートでした」

そうですよねぇ、馴染みが薄いですよね。

「それがね、今では新商品の開発に向けて『パクチー』の栽培も始めてもらっているんですよ。新しいことはやはり女性たちが中心。楽しんで栽培してもらっています。」と篠原さん。パクチーブーム到来で『ファンにはたまらんクセのある野菜!?』という声もあり、次は「パクチーおいる」の開発もどんどん進んでいるとか。竹野女子の挑戦は、止まりません。

竹野活性化委員会、女子もアクティブ

ところで、竹野地域の住民で組織される「竹野活性化委員会」もスゴい。形式的な活性化委員会ではありません。文化部会、サロン部会、産業部会、の3つのグループがあり、合言葉は「とりあえず、やろかいな!」

「高島屋での京都やさいおいる販売も、手伝ってくださるんです。本当に頼りにしてます」と閔さんがご紹介くださったのはサロン部会のメンバー、瀧村咲子さん。高齢者サロン立ち上げの仕掛け人の一人。

平成25年に開始されたサロンは、開始と同時に大盛況!

「予想外の反響にビックリ。地域のつながりの大切さがわかりました」と瀧村さん。毎週木曜日の開催日は50~60名の参加者。「地域の高齢者が安心しておしゃべりできるスペースができれば、外に出かけられるでしょ。たまーに会うと、案外話す事ってないんですよ。毎週話す方が、話題が増えるから元気になるんです」サロンの日はお弁当の配達もあり、1日過ごされる高齢者も多いとか。

 

「でもね、出て来られる人はいいんですが、出られない人をどうやって家から出てもらって元気になってもらうか、それが本当の課題なんです」と、ケアマネージャーの経験がある瀧村さんは、常に地域の人たちを気にかけられます。「製品の販売でも、聞いている人が安心できるような接客をされるので、とても勉強になります」と閔さんの信頼も厚い。もちろん瀧村さんは野菜の栽培にも積極的で、とにかく地域の女子パワーには圧倒されます。

まず、自分が食べる、楽しむ。

「高齢者ほど、脂質をとるのって大事なんですよ。年とったら油を控えたらダメです。サロンの皆さんには、やさいおいるを毎日スプーン一杯、飲んだらいいですよ、って勧めています」と瀧村さん。ちなみに、辛い「鷹の爪おいる」を食パンに付けて食べるのが、瀧村さん、とてもお気に入りだとか。えぇーっと驚く人と、なるほどと納得する人があるそうです。と言うのも「リピーター率が高いのがこの『鷹の爪おいる』特に女性にです」と篠原さん。女子は辛口に強いんですね。

サロンでは定期的に試食して地域割引で製品を買える日があり、新しい地域特産をお使い物にされる方も多く、800本の注文は地元だったとか。これぞ地域全体がサポーターとなった理想的な「地域ぐるみのちーびず」やなあ~と、とっても感動しました。

自分が美味しく食べられてこそ、自信をもって「地域の製品です」とお勧めできますものね。

子供が戻って来られる地域のモデルに

地域とタイアップした取り組みで、閔さんも、篠原さんも口を揃えて、「京都やさいおいる」ならぬ「竹野やさいおいる」とネーミングしたいくらいと感謝、感激されています。

また、これらの取り組みを、竹野地区の子供たちにも知って欲しいと、バジルの栽培体験や小学校への出前授業も、積極的にこなされています。

ちーびず応援カフェでは、地域のコラボも披露

京都ものがたりと竹野地区の地域ぐるみ取り組みを、先駆例としてちーびず推進員や他地域の方々にも知ってもらうため、6月には、京都府主催「ちーびず応援カフェin京丹波」も開催。

京都やさいおいるの地元オススメの美味しい食べ方提案や、地域内コラボ製品の試食などもありました。京丹波町内には、ものづくり女子のネットワークもあるらしく、コラボ製品も日々生まれているようでした。

定期的に出店されている高島屋京都店からも、京都ならではのギフトセットのオーダーも来てるとか。今後の展開にも目が離せません。京都丹波地域の野菜とパワーたっぷり「京都やさいおいる」ぜひ、お試しください。

 

この記事のちーびず団体

chii-information
〒6220224 京都府京丹波町高岡嶋田23
TEL:050-5216-5665
篠原 美佐子
篠原 美佐子
渡辺 典子
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三児の母ちゃん並びにフリーのデザイナーをしています。お話をたくさん伺って、その地域や人の「思い」を「見える形」「伝わる物」に変換していくことを生業としています。推進員活動では、ちーびずのPR・広報をがんばります!

コラボ推進員

竹嶋貴代美
亀岡に生まれ育ち、美山に嫁いで三十余年。家業(電気・水道工事店)の傍ら、婦人会・PTA・自治会・商工会女性部などで地域活動に参画。現在は『老活サポート』もおこなっています。 『森の京都』地域を中心にちーびず活動をお手伝いします。