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2018年10月11日 | 未分類
和束の茶農家が教える「おいしい煎茶の淹れ方」講座~京都ちーびずワークショップ交流会vol.12
この記事に登場するちーびずさん
田中 千盛さん(D-matcha株式会社)
田中 千盛さん(D-matcha株式会社)和束町でお茶の栽培・加工・販売と、日本茶コミュニティカフェ「D-matcha(デ・マッチャ)」を、若手農家仲間と一緒に運営。手づくり市やマルシェにも積極的に出店し、和束とお茶の魅力をアピールしている。

農業をするなら、日本が世界に誇れる「日本茶!」

平成30年9月5日(水)午後1時30分~、講師にD-matcha株式会社の田中千盛さんをお迎えして「茶農家が教えるおいしい煎茶の淹れ方講座ワークショップ」がちーびずアンテナショップで開催されました。当日は、日本茶に関心の高い、女性の方が多く参加されました。

講師の田中さんは、琉球大学の農業科でウコンと土のことについて学ぶ中、ひょんなことから農業研修でオランダへ。その時に「農業をするなら、日本人が誇りに思う品目に取り組みたい。」と、日本茶を選ばれ、静岡、鹿児島、京都などのお茶の産地巡りをされました。そして、大学の友達が就職活動をする中、京都和束の日本茶農家で研修し、仲間たちと茶栽培・加工とともに、拠点となるD-matchaカフェで販売にも携わりつつ、手づくり市やマルシェなどにも出店されてます。

京都和束では、茶揉みまで自家で。。なので和束を選びました

「京都以外の多くの産地では、収穫した茶葉は、買い取り後、茶揉み工場へ送られて、そこで様々な茶農家からの全ての茶葉が交ぜられます。柔らかいものから固いもの、色の薄いものから濃いものまで、様々な茶葉が一緒になってしまうんです」

「茶葉ごとの特徴や育った土地のことを一番知っているのは、栽培者である農家です。自家で揉むと、品種ごと、土地ごとのお茶も作ることができて、『自分が作ったお茶!』って言えるじゃないですか。」と、田中さんは瞳を輝かせながら日本茶のことを熱く語ってくださいました。

おいしい日本茶の淹れ方講座 

3つのポイントは・・

1)上茶は低温で淹れる。1煎目は60度。2煎目は70℃、3煎目は80℃と、「10℃」ずつ上げる。

2)急須のお茶は、急須を縦に振って、最期の一滴まで振り絞る!一番おいしい最後の一滴はお客様に。

3)和束のお茶は浅蒸し。蒸らす必要がないので、急須のフタはなくてOK。金網茶こしは外して、茶葉が踊るようにすること。

お湯を60℃にする方法

温度計で計ってもいいですが、湯温は、別の器に移し替えることで10℃下ります。例えばポットのお湯が90℃として、そこから急須、湯呑、マグカップと3回移し替えると-30℃で、60℃になりますし、茶器も同時に温められるので、淹れたお茶も冷めにくいです。

熱いお湯で淹れない理由

日本茶には、アミノ酸の一種「テアニン」という、お茶にしかない「旨み成分」と、タンニン(カテキン)という「苦み成分」が含まれています。旨み成分のテアニンは60℃以上でよく抽出されます。苦み成分のタンニンは、湯の温度が高くなるほど抽出量が多くなります。丁度バランスがとれているところが60℃です。

さて、飲み比べてみましょう。

熱いお湯で淹れたお茶と、60℃の1煎目を飲み比べてみますと。。。

「違うね!」「甘い!」「おいしいわぁ。」

などの声が一斉にあがりました。「お水が違うのかと思った」という方もありました。

 

自分好みの茶葉を見つける

お茶の淹れ方で全く味が違う、という大発見をしたところで、次は煎茶の飲み比べをして、好みの茶葉を探します。

3種の和束茶

和束は宇治茶の産地。今でも約40%の茶葉がここで栽培されています。主な品種は「やぶきた」。全国の日本茶の約75%がこの品種。3種類の煎茶を飲み比べます。

写真左から、竹藪の北に植えられていたことからその名がついた「やぶきた」、真ん中は、茶葉の色が濃いことから最近では抹茶に使われることが増えた「おくみどり」。煎茶に用いられることが少なくなってきています。写真右が、京都の品種「ごこう」。この名の由来は「お釈迦さまに後光がさす」からだそうで、抹茶や玉露、かぶせ茶に多く利用されています。

 

「おくみどりがいいわぁ」という意見が圧倒的。

「やぶきた」はいつも飲みなれた味だったからでしょうか?女性が多かったからでしょうか?感動はそこそこ。

ちなみに私も「おくみどり」のファンですが、外国人には「ごこう」が人気だとか。

 

お茶菓子は、番茶と煎茶のクッキーを用意していただきました。

「どこで買えるんですか?」「和束に日本茶カフェがあるんですか!」「5歳の子どもと一緒に行きたい!」女子は大盛り上がり。

「いやぁ、子どもさんにもよりますが、幼児は坂道が大変ですよ。」と講師の田中さん。

「おぶってでも上ります!」

和束の魅力には、何か特別なものがあるようです。

 

お茶出がらしを食べる

2煎目くらいまで淹れた和束の茶葉。ちょっと試食してみると、やわらか~~~い!

これはお浸しにして食べても最適。料理をしながら日本茶を楽しんで、茶がらはお浸しとしてポン酢でいただく。ご飯と混ぜても、パスタに使っても合いそうです。

 

お土産に買った和束茶

母へのお土産に、と購入した「おくみどり」。

「和束のお茶やで。」と手渡すと、とても喜ばれましたが、「高級茶葉やから、これはおいしい和菓子を買ってきてから」と直ぐには淹れてもらえませんでした。おいしい和菓子も買ってきてね、と言われているようで、少しプレッシャーです。

いろんな人の笑顔をつなぐ、魅力たっぷりの和束のお茶で、ぜひ、皆さんもおいしい淹れ方を試してみてください。

この記事のちーびず団体

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〒6191212 京都府相楽郡和束町釜塚京町17番地
TEL:0774-74-8205
Mail:info@dmatcha.com
田中 千盛
田中 千盛

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池田峰子
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