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2018年03月20日 | ちーびず
京都・与謝野町の自然循環農業「京の豆っこ米」
この記事に登場するちーびずさん
三田 健さん(与謝野町有機物供給施設)
三田 健さん(与謝野町有機物供給施設)自然循環農業を推進する与謝野町は府内唯一、肥料を作る自治体です。町内の豆腐工場から出る「おから」を主原料とし、「米ぬか、魚のアラ」を加えた有機質肥料「京の豆っこ」を製造しています。食味ランキングで何度も「特A」を獲得するコシヒカリ生産を後押ししています。

米離れが言われて久しいです。昨今流行りの糖質制限やダイエットで敬遠される「お米」ですが。

白いご飯。やっはりソウルフードですよ~❤それと美味しいお漬物があれば「幸せ~♪」
一時の爆買いメインは日本製炊飯器だったとか・・・。「美味しいご飯」が食べたい人が多いからこそ、メーカーも力を入れるわけです。

丹後は美味しいお米の産地としても有名で、米の食味ランキングで何度も最高ランクの「特A」を獲得しています。その中で与謝野町!なんと、美味しいお米を求めて、肥料まで作っちゃいました!もちろん有機質、廃棄物をごみとしない。で大人から子供まで皆で支える。それが美味しい・楽しい・みんなの笑顔につながる・・・そんな与謝野町にお邪魔してきました。

 取組まれているのは「自然循環農業」人にも地球にも優しいコメ作り。

自然循環農業とは

与謝野町では地元で出るおから、ぬか、魚あらなどから肥料を作り、それで育ったお米を地域で消費する。化学肥料を有機質肥料に転換する環境に負荷をかけない、自然循環農業を実践されています。なんて素晴らしい・・・地域で取組む自然の循環です。

酒呑童子や百人一首、雲海でも名をはせる大江山から流れる水は、サケの遡上で知られる野田川へ。
そして、日本三景として知られる天橋立の内海、阿蘇海(宮津湾)にそそぎます。それはやがてまた、水蒸気として空へ昇り雲となり、大地に雨や雪となって降りてきます。

 

「京都府内で初。肥料を作る自治体です」

▲与謝野町有機物供給施設。管理運営をされる三田さんと、与謝野町農林課の三田さんにお話を伺いました。

「天橋立の上流にあたる与謝野町で野田川に注がれるものは、天橋立の内海、阿蘇海の自然環境に大きく影響するんです。
だからこそ、天橋立を守る農業に取り組んでいます。」
平成13年から稼働しているこの施設には、町内や近隣のの豆腐工場からでるおからが持ち込まれます。
この日は午前中に運び込まれもうすでに機械の中。

▲こちらはおからの取り入れ口。ここから機械本体へ入ります。
「菌とバイオ技術でだいたい24時間1サイクル。水分を飛ばします。できた肥料が『京の豆っこ』」です」


ふわっふわっ~。匂いは・・・ほぼしません!軽いから飛ばされるかな?なんて思ってると・・・工場内から槌音。

「もう16年経ちますのでね。機械を更新しています。今後はペレット状になるんで使いやすいと思います。」だそう。
菜園には追肥に。雨で流れるので路地よりハウスに向くとか。

欲しい~!「一般に販売されているんですか?」

「生産量が限られるため、町内農家さんの一部にしか渡らないんです。」あ~残念(泣)。

「ここには畜産系の原料がないからこそ、知恵をしぼったおから肥料を取り入れたんです。」と誇らしげだに語られたのが印象的でした。地域の皆さんの力で勝ち取った「特A」ですね。

▲豆っこ肥料を実際使用されている圃場。稲刈りを終えたところ。

「京の豆っこ」肥料で作られたお米は「京の豆っこ米」として市場に出ます。

 
▲町内学校給食にも100%使われていて、毎日美味しい米飯給食が届けられます。蒲田推進員が取ってくれた児童の皆さんの美味しいコメント。「豆っこ知ってる~!」「パンよりご飯が好き!!」満足そうなお顔がアップで紹介できないのは残念ですが、元気な声を雰囲気で。

▲先生にもお伺いしました。「5年生になったら環境の授業で、与謝野町が取り組む自然循環農業を勉強します。お米を通じて自分たち町を好きになったり、興味を持ってくれればと考えています。」なりますなります。好きにという以上に、自慢だし、農業が身近ですよね。

生産者のこだわり

この豆っこ米、喫茶・花音さんで、おかわり自由で食べることができます!日替わりで600円、おかわり自由!

「ご飯が美味しいので、ご飯を食べにきていただく人も多い」という花音さんに安全で美味しいお米を提供している小谷さんにお話をお聞きしました。

お米を嫌いな人はいない。

「与謝野町が力を入れてくれているので。」そう語る小谷さん。全ての土の温度を管理して、スマートフォンで管理しておられるこだわりよう。「誰が次にこの畑を管理してくれるんだろう」。「僕が倒れても次にこの畑で作業してもらえる人が畑を継いでいくことが大事なんじゃないかと思う」

豆っこ米という自然循環農法を取り入れる与謝野町ですが、農家の方にも意識は浸透していて、その中でもより良いお米を提供していこうというこだわりが、農家の方々の中に生まれているようです。

お米を嫌いな人はいないので、みんなが当たり前のように食べているものに付加価値をつけるのは難しい。小谷さんは、より精米歩合を高くする、刈り取り後の土壌作りに手を抜かない、など、豆っこ米のブランドをさらに向上すべく日々努力を重ねておられます!

 

この記事のちーびず団体

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定休日: 土曜日 日曜日 祝祭日
三田 健
三田 健

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竹嶋貴代美
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亀岡に生まれ育ち、美山に嫁いで三十余年。家業(電気・水道工事店)の傍ら、婦人会・PTA・自治会・商工会女性部などで地域活動に参画。現在は『老活サポート』もおこなっています。 『森の京都』地域を中心にちーびず活動をお手伝いします。
(有)竹島電機ホームページ:http://www.athome-nantan.com/

コラボ推進員

蒲田充弘
京都府の北部を中心に様々なちーびず団体のコラボレーションを推進しています。
井上 淳
いのうえと申します。二代目ちーびず推進員の一人ですが、推進員の中でも下っ端を自負しております。お仕事は幅広くデザインのことをかじっております。両親は九州と中国地方出身、私は京都府出身京都市在住。実は、遊牧民のような出自のせいか、京都府各地のことはよく知らないことばかりなのです。。。