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2018年01月12日 | ちーびず
おごらない暮らし-南丹日吉・とりこと舎と炭焼きグループ「里まる」
この記事に登場するちーびずさん
新島 洋さん(とりこと舎(里まる))
新島 洋さん(とりこと舎(里まる))農家民宿とりこと舎オーナー。地域の仲間と炭焼きグループ「里まる」としても活動。

時間の進み方が違うんじゃないか、、、そんな錯覚を覚える。森の京都、南丹日吉の生畑「きはた」地区
ヤギの鳴き声に迎えられたのは「とりこと舎(とりことや)」。

自然と共にある暮らし


お食事もできる他、農家空間をほぼ一棟貸しされる民宿も営まれています。

あるがままの自然の中で、生きとし生けるものの一部として丁寧に暮らす。人間も生物が循環してめぐっていく中のひとつとして、おごらない存在としてある。そんな印象を受ける、都会の感覚から見れば、『何もない田舎』。

「静寂と闇ががいいんだとお客様には言われます。」とおっしゃるオーナー、新島洋さん。

土日はほぼ埋まり、リピート率も高いという人気の秘密はここでしょう。そもそも何もないって、あるべきものの基準ってなんなんだろ・・・という、ちよっと哲学めいた気分になりつつも心地よい空気感が、ざわざわした心を静めてくれます。

いろりにおこる炭のせいかもしれません。


こちらではほぼ一年、炭が活躍するそうです。特に梅雨寒の時期は体にやさしい温かさを実感されています。

炭火の匂い・・・って昔を思い出します。
白く輝く障子のやわらかな光と桟が作る直線。和紙が空気をやわらかくして、それでいてちよっとした緊張感。元旦の静けさが私の炭の光景なんですが、もうひさしくこんな炭を見ていません。妙に懐かしい。

その囲炉裏端でいただくお料理

オーナーがこちらに越してこられてもう10年以上。豊かな自然と、先に移住されていたお連れ合いの影響だとか。

ご自身で召し上がるもの、提供されるお食事ともに、野菜は半径500m(笑)ほどで調達。自家栽培や地域で生産され道の駅に出されているものばかり。

こちらは黒米、赤米、緑米などが入った六色米。お米は無農薬、稲木にかけて天日干し。いまはもう稲木干しもほとんど見なくなりました。稲刈り以後がほんとに手間と時間がかかるんです。

鹿肉ミートローフ。肉類は、猟期にオーナーがしとめる鹿や猪。

オムレツ。ふわふわです。卵は自家飼育の鶏。3羽のひよこ含む13羽います。


乳はヤギ。8か月の搾乳期間は自家製で賄えるそうです。ヤギはヒトの母乳に一番近いらしい。戦時中はヤギの乳で育ったというシニアも多いのでは?これはヨーグルトやカッテージチーズにされてサラダにも。ゆくゆく発酵チーズにもチャレンジしたいとのこと。

盛られる食器は昭和初期には食卓に登場したであろうものを骨董市で手に入れられるとか。

こんなもの見つけました。こたつです!これがわかる方もどんどん少なくなりますね(笑)実際に活用されています。

そんな暮らしをお客様にも提供される中で、地域の方とも交流が深まります。

地域と共に-炭焼きの復活

ある時、地域の運動会の慰労会(田舎あるある。地域交流に大きな役目を果たします)。

昔話に花が咲き、60年前にはあったという炭焼きの復活に思いが及ぶ。たぶん、それに火が付いたメンバーがいらしたんでしょうね。視察に行く。いろいろ調べて走り出す。でもこのメンバーがもともと地域の方っていうのが大きかったとおっしゃいます。

5年ほど前から、有志で共有林を活用して炭の生産をスタートされます。炭焼きグループ「里まる」として。

しかし、長く放置された里山の課題が露呈。
木が大きく育ちすぎ、割るという工程が必要に。その為には薪割り機も導入


お茶席で使われるようなきれいな菊模様の出るような炭は、木の大きさも重要だそうです。
メンバーが仕事の片手間にやっている程度の生産量だそうですが、すでに需要に追い付かない状況。

バーベキュースポットとしても人気のスプリングス日吉はすぐ近く。
こちらでバーベキュー講座を開催する際は、「里まる」で生産される炭を使われるそうです。
マングローブ炭とは値段が倍近く違うものの、倍近く火が持つ実験なども交え紹介され、売切れになることも多いそう。

昨年、森の京都ターゲットイヤーとして植樹祭が行われた際は、お土産としても採用されています。


こちらの炭は京都市中京区寺町二条下ルのの「京都ペレット町家ヒノコ」でも買えます。

お出かけください。京都府のほぼ中心、南丹市日吉町はとっても身近な田舎です。

この記事のちーびず団体

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〒6290331 京都府南丹市日吉町生畑向垣内16-2
TEL:090-3715-1082
ランチ:12:00〜15:00(要予約)、宿泊:15:30〜10:00 定休日:ランチ(水・木)、宿(木)
Mail:toricotoya@cans.zaq.ne.jp
新島 洋
新島 洋

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竹嶋貴代美
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亀岡に生まれ育ち、美山に嫁いで三十余年。家業(電気・水道工事店)の傍ら、婦人会・PTA・自治会・商工会女性部などで地域活動に参画。現在は『老活サポート』もおこなっています。 『森の京都』地域を中心にちーびず活動をお手伝いします。
(有)竹島電機ホームページ:http://www.athome-nantan.com/