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2018年01月12日 | ちーびず
京都綾部発「住」の循環。「田舎に暮らす」お手伝い、の不動産屋さん
この記事に登場するちーびずさん
原田直紀さん(田舎生活)
原田直紀さん(田舎生活)綾部で原田商店という不動産業を営む原田さん。田舎のコミュニティをお手伝いします、という「田舎生活」の活動として古民家のリフォーム、自ら地域の人の集まる場所づくりを手掛け、I ターン誘致、田舎暮らしの魅力の発信などに努めてられます。

綾部市のIターン定住実績、全国第3位

京都北部・綾部をちょっとウロウロすると、必ずといっていいほど I ターンの方に出会います。

綾部市は平成20年~26年にかけて136世帯、324人もの定住実績をあげ、これはなんと全国でも第3位らしいです。

綾部市の I ターンの方々・・隣接する舞鶴市に住む私のイメージは・・古民家を改修して住んでいて、都会の喧騒を離れて田舎暮らしを積極的に楽しまれていて、農業を本格的だったり自家用だったりでされていて、芸術活動をされている方もあったり、地域活動も積極的だったり・・でしょうか。

実際には、いろいろご苦労されていると思いますが、綾部市は定住促進に向けて、市民・地域・事業者・行政が一体となって施策を行っておられるイメージが結構強いです。

そこで今回、「循環」をテーマにちーびずカタログを発行するにあたり、綾部市で「田舎に住む」「自然と暮らす」体験で、田舎のコミュニティ・地域づくりをお手伝いされている不動産屋さん、「原田商店」の原田直紀社長を訪問しました。

 

空き店舗を自ら活用して、仕事やコミュニティづくりを応援

お話をお伺いしたのは、原田商店さん所有のお店、「カフェ・ノリ綾部駅前店」。昼はケーキ屋さん、夜はバルになるという2スタイルのお店です。

綾部駅前で不動産業を営む原田さんが、なぜこのようなお店をされているのか、とお伺いすると、「建物自体に価値があったり、この駅前や過疎集落のように、地域づくり的に残したい建物もあります。建物の売買や賃貸をするだけではなく、必要な場合には雇用を生む事業をしたり、地域とのコミュニティを応援して、建物を残し地域の人材を育成するお手伝いをして、住み続けてもらいたい」とのこと。

お店としてのクオリティは高く

店舗として営業するからにはクオリティ高く妥協はせず、パティシエ歴30年、元京都製菓技術専門学校講師・宮本典明さんに任せて営業。

ここでの取材後に案内いただいたカフェ2号店、倉庫を改装したパティシエ・ノリでも、ショーウィンドウに絶品のケーキが並び、地元リピーターも多いそうです。

子育て応援や地域の拠点カフェ

2号店のパティシエ・ノリは、綾部と福知山を結ぶ府道8号の道路沿い、ちょうど市の境目あたりに位置します。天井が高く、広々とした空間で、子供のおもちゃなどもたくさん置いてありました。無料の卓球台やボルダリング場も設置してあって、子育ての応援や地域の人たちが集まれるコミュニティの場所にしたい、という思いが感じられます。

人気のボルダリングが、こんなに気軽にできるなんて・・・と、私も挑戦。けっこう難しいですね~。だけど、下はふわふわマットで落ちても安心。自己責任で子どもから目を離しっぱなしはダメですが、屋内でこんなにのびのび遊べるなんて。。広報アピールしないともったいないですね。

こんな美味しいケーキやクッキーも食べることができるのもうれしいですし、この日も、少し年配の女子たちもランチを楽しんでおられました。

スタッフの皆さんもイキイキ笑顔で、なんかいいなぁ、と思える空間でした。

 

一人一人が、定住者を増やす取り組みを

綾部駅前の1号店も国道沿いの2号店も、不動産業としては、物件として売買するとか、解体して更地にして転売するとかでないと商売になりません。しかし、駅前の立地で賑わいが必要だったり、人口の減少を防ぐために、地域の子育てを応援したり、人が集まる拠点をつくるなど、新ビジネスを起して定住する人を増やす取り組みを、一人一人がやっていかないと、まちが消滅してしまったのでは不動産業そのものも成り立たなくなります。

駅前店には、綾部市が世界連邦都市宣言、日本では第一号のまちということで、平和のピースとチーズをかけて「ピースクッキー」「ピースケーキ」という名前のケーキとクッキーもありました。さりげなく、みんなが地域づくりに参加できる仕組みも「粋」ですね。

 

農業を核にした、田舎暮らしもお手伝い

空き家、というのは、誰かが必要ではなくなったものです。人口が少ない綾部市では、仕事を選ばなければなにか雇用はあります。しかしながら、高校を卒業した若者の多くは綾部を出ていってしまい、そのまま都会で就職すると綾部にはなかなか帰ってこず、年月が経つにつれ誰も住まなくなった空き家が取り残されます。

地元の人が不要になったところは、都会の人に来てもらうのも、なかなか難しい、と原田さんはおっしゃいます。だけど、不便ではあるけれど田舎ならではの豊かさを求めて、都会から移住されるケースも近年増えてきています。

子供とのふれあい、自然や地域の人とふれあい、さらに、自分自身の存在感を感じたい、と。(都会では埋もれがちになる「個人」も、特に過疎的な地域では一人ひとりが地域を支える大切な人材になります)

若い人が思う「豊かさ」の定義も多様化し、田舎での豊かさというものが、最近注目されているようです。

 

綾部スタイル・半農半Xな生き方と、「W直紀」コラボ

綾部では、今や全国的に有名な「半農半Xの塩見直紀さん」がいらっしゃいます。自分や家族が食べる分の食料は小さな自給農でまかない、残りの時間は「X」・・つまり自分のやりたいことに費やして、収入が減少しても心豊かな生活をするライフスタイルを提唱されています。

原田直紀さんと、塩見直紀さん、「W直紀」での対談もされたとか。

原田さんも、綾部市以外、特に京都府内で不動産ビジネス的なつながりのほか、地域づくりやまちづくりに関わる方々との交流もされています。「過疎の課題を抱える地域はとても多いけど、まずは綾部地域でしっかり成果を出して行きたい」とのこと。

たとえば、綾部でどこで住もうかなという方に、空き家をリフォームして紹介するのが原田さんのお仕事。しかし、移住というのは人生の大きな分岐点。本当にこの土地でいいのか、やっていけるのか、不安も多いもの。

そんな方々に、まずはお試しいただく「田舎暮らし体験」の取り組みもされています。綾部でどんな仕事をするのか、農業だけでやっていけるのか、地域に歓迎されるのか、コミュニティはどうしてつくったらいいのだろう等々、移住者の不安や悩み解決についても、塩見直紀さんとタイアップしたり、もちろん、綾部市役所や綾部市民新聞など、それぞれに持っている移住促進事業とも連携しつつ相談にも乗られています。移住者には心強いサポート・です。

教会&古民家も地域の活動拠点に

最後に、案内いただいたのは、隣の福知山市の教会と統合されて使われなくなった教会。更地に売買するのでなく、敷地内の古民家とともに管理して、新たな活用の道を探っていらっしゃいます。

教会でシアター、ショー、古民家でシェアオフィス、などなど検討中。

少しリフォームすることで建物に新たな顔ができて、地域の中でしっかりとした存在感あるものとして生まれ変わり、そして、まちの賑わいと雇用にもつながって欲しいと。

 

 

次世代へ「バトンをつなぐ」ために、チャレンジ!

「僕たちは、バトン世代」だと、原田さん。

「不動産屋さんが、まちづくりとして活用したい建物をあれこれと自分で管理してて、お商売は大丈夫ですか?」と、つい心配になって聞いてしまいました。

「もちろん、不動産業は自分が立ち上げたビジネスで、そこそこちゃんとやっています。従業員もいますし。そして、これらのまちづくり的チャレンジは、おそらく自分たちの代では完結しないでしょう。だけど、やっていかないとまちは間違いなく廃れます。だからこそ、いろんな可能性を探りつつ、次の世代にちゃんと、バトンを渡す役割を果たさなければなりません。そのためにまちに必要な不動産屋さん』として貢献していきたい」と語られました。

人口減少→建物が残る→リフォーム→新たな住人・活用

そんな、建物や「住」の循環をしていく、まちに大切な不動産屋さん、

ちーびずも、応援させてくださいね。

この記事のちーびず団体

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FAX:0773-42-0806
原田直紀
原田直紀
仲井玲子
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舞鶴にぎやかし隊、赤れんが・明治・大正ろまんドレスちーたび、コミュニティFMまいづる立ち上げなど、舞鶴を中心に交流事業の企画実施や、広報力を活かした活動を行っています。参加して楽しい様々なコラボ婚活も企画します!イベント企画や司会もお任せください!

コラボ推進員

井上 淳
いのうえと申します。二代目ちーびず推進員の一人ですが、推進員の中でも下っ端を自負しております。お仕事は幅広くデザインのことをかじっております。両親は九州と中国地方出身、私は京都府出身京都市在住。実は、遊牧民のような出自のせいか、京都府各地のことはよく知らないことばかりなのです。。。

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