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京丹波に育つ雅な梅!
地域ぐるみでつくる無添加梅干しを食卓へ!
この記事に登場するちーびずさん
畠中 二三雄さん(有限責任事業組合下大久保)
畠中 二三雄さん(有限責任事業組合下大久保)平成20年から、村づくりの一環として始められた梅部会。村の共同管理で育てて、手づくり梅干しに仕上げ、道の駅・味夢の里でも販売。
西田 哲さん(有限責任事業組合下大久保)
西田 哲さん(有限責任事業組合下大久保)京丹波高原・下大久保地区の活性化として、梅部会の活動だけでなく、名物「耳うどん」開発普及等、総合的にプロデュース。

「私らの小さい時分は、どこの家にも梅の木が一本はあったもんやけど」

有限責任事業組合下大久保の西田さんです。資料になる写真を探してくださっています。

確かに昔は、どの家庭でも自家製の梅干しがあり、添加物とは無縁で民間療法に使われたり、お弁当の腐敗防止など日常生活と密着した保存食として重宝されていました。そういえば、私の実家にも曽祖父が漬けた、しわしわの100年ものがありましたっけ。。。祖母は「お薬」と言っていました。

いまや、梅干しは自家製にこだわらず、スーパーで色々な種類のものを選べます。

春にちーびず推進員になり、先輩の竹嶋推進員から「一度食べて見て!」と、この手作り梅干しをいただいて、これはたくさんの方に知ってほしいと、私もオススメ商品としてお伝えしていました。

今回、取材の機会をいただき、地域ぐるみの梅栽培から始まるストーリーを知り、ますますファンになりましたので、ぜひ最後まで読んでください!気合い入ってます!!

梅田だから「梅」。

京丹波町下大久保 梅田地区。

昔から、地域名も手伝ってか、梅の木はどの家にもあって、梅干し作りも日常の営みだったそうです。だから、ノウハウも皆さんそれぞれにお持ちです。

そんな下大久保で、村づくりの一環として始められた梅部会。平成20年に、福知山の方から栽培を教わりながら、200本の南高梅を地域として植えられたそうです。

9年目の今、いい具合に育ち 年間およそ500kgもの梅が収穫できるそうです。

どうしても!と、お願いをして梅林も見学させていただきました。

梅林の入り口には、立派な「にじのむら」の看板!地域の皆さんの希望が伺えます!

圧巻の、200本の梅林。花の季節には、どんなに美しいかと思わせます。

「3月には、梅の花のいい頃に山で句会を開くんですわ」

今度は、畠中さんがおっしゃいました。

句会ですか。あの、俳句とかを詠む句会?

子供からお年寄りまで、地域の人たちが集まって、毎年開催されているそうです。

なんとも雅!

200本の梅の木も、自分たちの美しさを地域の方に詠んでもらい、

誇らしげに実っていくことでしょうね。地域で梅部会を大切にされている事がうかがえました。

これが、私のオススメポイント1つめです!

 

「枝ひっぱり」って?

それにしても、この広さです。お手入れなどは普段、どうされているのでしょう。

梅林は、地域住民およそ50世帯での共同管理だそうです。

日役での草刈りが一番の重労働だとか。

その他にも、地域で講習を受けた「剪定員」さんがおられ、

横に伸びる枝を残し、上に伸びる枝を切るそうで、技術を要します。

それから「枝ひっぱり」という聞きなれない作業についても教えてくださいました。

時期ではないですが、その場の梅の木で実演をお願いしました!!

なんか、ヤラセみたいやなあ。

すみません。。。見せてもらわないと、わからないもので^^;

こんな感じで、枝を麻ヒモで地面の方に引っぱって固定し、収穫がしやすい様にしておくんだそうです。

枝が折れない力加減が難しそうです。

どの梅の木も、数本の麻紐でひっぱるそうですから、相当な力仕事ですね!

 

「昔なつかし梅干し」製法にもこだわりがあります。

こうして、地域の皆さんで丹精こめて栽培された大粒の南高梅。中には小ぶりのものや、梅の実をお求めになる方もたくさんいらっしゃるので、500kgのうち、毎年150kgほどを梅干しにされるそうです。

数年前に、私も一度だけ知り合いに頂いた梅を漬けてみた経験から。。。完熟の梅を塩で漬け込み、1週間ほど待ったと思います。すると、じわじわと浸透圧で梅から透明の液体が出てくるのです。これが正真正銘の梅酢。今や梅酢自体が市販されているので、梅干し漬けるのも時短ですが、もちろんこちらではその辺りも手間暇をしっかりかけておられます。

手間のかかる土用干しもきちんとされているんですって!通常、漬けた年に梅干しとしては食べる事ができるのですが、そこから2~3年漬け込み熟成したものが製品となります。

裏の原料表示にご注目ください!

梅、食塩、紫蘇のみ!余計なものが入っておらず、昔から伝わる自然な作り方にこだわっておられる所が、私のオススメポイントその2です!

 

地域でのお仕事にもなっていて、なおかつ安心な梅干しを食卓へ。

私もこの梅干しは、夏の農作業時には熱中症対策として、欠かせなくなっています!

竹嶋推進員も、こちらで栽培された梅を購入して自家製の梅干しを漬けておられるそうです。せっかくのご縁ですので、今年は私も教わって漬けてみたいと思っています!

さらに、200年計画の日本刺繍による枕草子絵巻を見学

ここで、梅部会の取材を終える予定だったのですが、西田さんがご近所に見てほしい所がある、と連れてくださったアトリエの事も少しご紹介させてください。

同じく下大久保にあります、日本刺繍をされている木村さんのアトリエ「千繍工房」。

木村さんは、先代のお父様と共に、日本刺繍の普及のため、数年前に島根県から自然豊かな京丹波に移住。日本刺繍という独特の和文化が、この丹波の地で育まれるのならと、西田さんらも古民家への移住を後押し。新しい風も入れつつ地域の魅力や価値を常に高める努力をされているんですね。

どうぞ、と通してくださった和室のアトリエ兼ギャラリーは、息を飲むような美しい絹糸と刺繍作品の数々。

刺繍といえば西洋刺繍しか見た事がなく、日本刺繍の繊細さに驚きました。何と言っても、絹の光沢は他の刺繍とは全くちがい、作品の中には、見る角度によって色が変わって見えるというすごい物もありました。

写真でお伝えできないのが大変残念ですが、この作品の蛍の数や光り方が、見る角度によって違うんです。本当に不思議でした。

 

中でも大変壮大な、200年計画で「枕草子絵巻」を日本刺繍で完成させるという木村さんのお話を伺いました。まず、木村さん自ら枕草子を丁寧に筆で書き起こしたものと、そのお話を絵に描かれたものが、刺繍の下絵となります。これぞ、この世に一点のオリジナルです!

木村さんの教室に通ってこられる方もあります。作品一つにも結構な日数がかかるようですが、みなさん、この静かな空間での創作活動を楽しんでおられるようです。

とは言え、アトリエ兼ギャラリーでは、十分な展示スペースが取れず、珍しい日本刺繍の作品を鑑賞してゆっくり楽しむことができないので、「隣の古民家の空き家を、ギャラリーにできたらええけど」と西田さん。地域あげて応援されている様子で、素敵な地域だな、と思いました。

刺繍作家さんも愛する京丹波下大久保。梅林の句会と併せて、とても雅な取材をさせていただくことができました。

この記事のちーびず団体

chii-information
〒6220451 船井郡京丹波町下大久保久保地77
TEL:0771-87-0446
FAX:0771-87-0446
畠中 二三雄
畠中 二三雄
渡辺 典子
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新人推進員です。フリーのデザイナーをしています。地域性の高い印刷物を、たくさんお話しを伺って制作することが得意です。ちーびずのPR・広報頑張ります!