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2017年12月08日 | ちーびず感想記
天橋立ワインの美味しさは地元循環。阿蘇海の牡蠣殻を肥料に。
この記事に登場するちーびずさん
藤原 邦彦さん(天橋立ワイン株式会社)
藤原 邦彦さん(天橋立ワイン株式会社)天橋立ワイン株式会社の専務。ワインはもちろん、農園の事、レストランの事、ショップの事をいろいろ教えてもらいました。ワインいただきながら、お話をゆっくり聞いてみたい

海の京都・宮津市「天橋立ワイナリー」。平日の開店早々、この日もバスツアーの団体がワイナリー見学とショッピングで賑わっていました。

海とのロケーションも最高!

これまでに何度か訪れたことがあります。販売されているワインの本数・品種の多さ、ワインの風味を活かした美味しい加工品の数々、気軽な試飲サービス等々好印象で、庶民な私でも気後れせずに入れるワイナリー。

さらに、ロケーションが最高です!

天橋立と阿蘇海が一望できます。取材の日は、夏の名残が残って美しいスカイブルーの海の色。これからやってくる秋、冬は一変してグレーのいわゆる日本海側ならではの〝冬の海″に。晴れた日の夕焼けもキレイ、夕日が天橋立に差し込む景色が最高に美しい!と、丹後のちーびず推進員蒲田さんのガイドです。

地元阿蘇海の牡蠣殻を肥料に

今回は、来月発行予定のちーびずカタログ「循環」号に掲載する取り組みを取材に、南部の木津川市からやってきました。京都の自動車道が南北につながり、ほぼ奈良県境の山城地域から丹後まで約2時間半です。

お話いただいたのは、天橋立ワイン株式会社・専務の藤原邦彦さん。

地域循環のポイントは、地元阿蘇海で大量に発生している「牡蠣」。天橋立ワインはその牡蠣殻を、自社のぶどう畑で肥料に活用。ブドウの生育を助け、美味しいワインが出来るように日々研究と試行錯誤を繰り返されている、まさに地元循環の地域にもやさしいワイン。

牡蠣が大量発生、と聞くと牡蠣好きの私には何とも羨ましい。゛発生゛なんて言い方しないで゛収穫゛と言って欲しい、、なんて思っていたのですが、いやいやとんでもない!!天橋立で仕切られた宮津湾の内側(陸側)の阿蘇海は、仕切られてしまっているので、湾に流れ込んだ生活排水がどんどん溜まってしまい、海中の窒素やリンなどの含有量が高くなり富栄養化のため、牡蠣が大量繁殖している。

・・・というご説明は、以前ちーびず推進員の仲井さんのブログ「天橋立・阿蘇海の厄介者・牡蠣を神の賜りものに!」に詳しく掲載されていますので御覧下さい!

そちらのブログでは、主に牡蠣の中身(ぷりっぷりで美味しい!!!)をご紹介していますが、今回は殻の方。(こちらも美味しい!!!に繋がりますよ~♪)

地元の方や関西の大学生ボランティアさんらの手により、毎年夏と冬、それぞれ約10トン(学生ボランティアが多い年は60~70トン)もの牡蠣を撤去。取った牡蠣は殻をある程度圧縮するも、最大積載量10tのトラックに山積みされ、運ばれる先が、この「天橋立ワイナリー」の裏手に広がるぶどう畑(広さ約3ha!)。

海から引き揚げ集められた牡蠣は、上から水をかけ、塩分を落とします。阿蘇海の塩分濃度は他の丹後エリアの海に比べると低いらしく、そう言う意味からも、畑の肥料としての活用に向いてるとのこと。

訪問したのは9月の終わり。品種によって収穫時期は様々ですが、丁度、収穫前のぶどうもありました!

気温の寒暖差が、ぶどうの栽培にも適した地域

セイベルやレジェントという種類を始めとして、多品種をこちらで栽培されています。

ワインに詳しくない私でも、国産ワイン、と言えば小樽や甲府。又は京都府の丹波ワインが思い浮かびますが、この海辺の天橋立でワイン。生育環境として大丈夫なのかな??と素人考えの私に・・・

「ここは、昼夜の気温の寒暖差が大きく、内海で潮風もほぼあたらず、高品質なぶどうの栽培に向いている」とのこと。ワインはぶどうを絞って醸造させ、瓶に詰めて熟成させる、というとてもシンプルな行程。しかも、天橋立ワイナリーでは加熱殺菌処理をされないとのこと(生葡萄酒)。なおさら、ぶどうそのものの品質が問われます。

栽培のこだわりとして、木の高さも高すぎると太陽光の照り返しがきつく、低すぎると地面からの湿気でやられる。ぶどうの木はとても湿気や水を嫌うので、土の水捌けにはとても気を使うそうです。

牡蠣殻がミネラル補給

その、水捌けを良くしたり、又は水をやりすぎない分、ミネラルを補給する為にとても良い役割を担っているのが「牡蠣殻」です。農法へのこだわりや、海を汚さない配慮でも農薬や化学肥料は入れません。そのために草が沢山生えて、その草の中に埋もれ、写真でも一見分かりにくいですが、よく見るとぶどうの木の下に牡蠣殻が沢山!・・・ゴミではありません。牡蠣殻です。

細かく砕かず、ちょっと荒いままで土の表面に置く事で、じわじわと牡蠣の栄養分が土の中に浸み込みます。牡蠣が本来持つ水の浄化作用も手伝って、ぶどうの生育にとても良い影響があるとの事です。

ワインの人気が高まることに比例して、近隣の耕作されない農地を借りて、積極的にぶどう園としても整備されているとのこと。景観の保持にもつながり、若い新規就農者の受け入れもされているとのことで、海が守られ、仕事もつくられ、産業が活性化する、ステキな地域循環です。

 

そうしてつくられた

ワインの味はとてもまろやか!!

「とよさか」は辛口ですが、濃厚なぶどうの香りがして、上品です。

ガラス越しに醸造システムも見られます。

とよさか辛口(白)360ml、        茜ブラッシュ(ロゼ)360ml

地元ぶどうワインの加工品も人気

ワイナリーの加工品ほんの一部をご紹介します。セレクトした商品は、地元産ぶどうのワインを使用したものです。

グミやキャンディも、ひとつひとつしっかりとワインの香りを感じ、最後まで美味しく戴けました。グミは子供にも人気で取り合いになりました~。

赤ワイングミ

白ワインキャンディ

赤ワイン塩は、お肉(ステーキやローストビーフ等)に付けて食べると美味しいですが、うちはそん~なに食卓に乗る頻度は少なくて・・・。

そんな庶民派の我が家向けレシピ。サラダのドレッシングや野菜のフリッター。グリーン野菜のスムージーにちょっと振っても美味しかったです。魚のフライやムニエルにも合いそうです。塩は勿論丹後の塩。ワインの上品な香りが効いている赤ワイン塩は、これからも活用出来そうです!

白ワイン、赤ワインケーキはお土産にも最適。

2階のレストランは眺め良好!

出来る限り地域の素材を使ったバイキング。地元の野菜とワインの相性もとても良いそうです。ゆっくりと阿蘇海を眺めながら堪能したいですね~。食事のレポートの機会があれば私が担当致します。

ワインショップ横には、地元グループの農作物の直売所やパンの製造・販売もあり、本当にいつも多くの方で賑わっています!既に新米も発売されていました!

「天橋立ワイナリー」(宮津市国府123/0772-27-2222)

京都ちーびずカタログ「循環」がテーマの号に掲載予定です。是非ご覧くださいませ。

 

 

この記事のちーびず団体

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定休日: 水曜日
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藤原 邦彦
藤原 邦彦
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