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2017年08月03日 | ちーびず
地域の「見守り弁当」~福知山市里の駅みたけ、高齢者がつくって、届ける!
この記事に登場するちーびずさん
門田 眞さん(三岳高齢者活動促進施設運営委員会 里の駅みたけ)
門田 眞さん(三岳高齢者活動促進施設運営委員会 里の駅みたけ)里の駅みたけで新鮮野菜直売、加工品づくり、弁当宅配事業の展開によって地域の雇用や生きがいづくりを実践。宅配の「見守り弁当」は高齢者の安否確認つき。

笑顔の案山子(かかし)がお出迎え

「里の駅みたけ」におじゃますると、あちこちに可愛いかかしさんがお出迎えしてくれました (*^^*)

 

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一人ひとり表情が違ってユーモラスで朗らかで。

三岳(みたけ)高齢者活動促進施設運営委員会の門田さんにお話を聴きに来たのですが、まずは、かかしたちに目がいってしまって。

真ん前の三岳小学校に行けば、たくさんの案山子たちに出会えますよってお聞きしたので、宅配サービスの取材の前に、なにはともあれ、かかしたちに会いに行きました。案内人はかかしづくり教室の西村さん。

平成27年3月に閉校となった三岳小学校。

今は案山子たちが学校の中で過ごしています。授業を受けている子供たち、教えている先生、参観に来られている保護者の方たち、廊下からのぞいている男性、廊下を歩いているおばあさん、仕事の休憩中らしいおじさん、風邪をひいてマスクをしている女の子。生き生きした表情に、ときどきビックリしつつ、でも、とてもユニークであったかい。

「案山子一人ひとりが大切な村人なんです」と案内されて。近くにお越しの際は、ぜひ訪ねて欲しいかかし達です。・・ちなみに、以下の写真、かかしはどれでしょうか?(笑)

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移動手段がない、じゃあ届けましょう!

さて、本題!

福知山市、三岳地域。峠の向こうは豊岡市ということで、かつては国道9号から出石や但東町チューリップ祭りに行く車の通り道となり、国道426号線沿いの「里の駅みたけ」にも観光バスが立ち寄り賑わいがあったそうですが、高速道路の開通で7割ほどお客さんが減ったそうです。

「里の駅みたけ」は三岳高齢者活動促進施設運営委員会で運営されていて、三岳地区の特産物や地元野菜の販売をされています。元々はテントで農産物を販売されてたようですが、道の駅という形になり、福知山市の指定管理を受けて営業されています。

この「里の駅みたけ」で平成23年12月頃から、地元の丸い山芋を使ったとろろ丼の販売を始めたところ、「食べに行きたいのに足がない」という高齢者の方の声を聞き、「それじゃあ家まで持っていこか」から、「じゃあ、弁当持っていこか」ということになり、お年寄りにアンケートをとったところ、24~5人の方が欲しいと言われたことで、それならば見守りをかねてお弁当を届けようと「見守り弁当」が始まったそうです。

今では一日40人~45人、多いときは60人の注文があるそうです。

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お弁当運びながら、見守ります!

高齢化率は50パーセントを超え、三岳地域の8集落のうち3集落が限界集落。

昼間お一人でいらっしゃったり、お一人暮らしだったり、高齢者だけの世帯だったりというおうちも結構あるそうで、お弁当を持っていくときには、必ず訪問先の方にお声掛けをされています。

ただ、玄関まで出てくるのも時間がかかるという方もいて、「こんにちは~」「はーい」という声を聞けば、いつもの場所に置いておいたり、話をしたいという方とは世間話をされたり、だけど、次のおうちの方も今か今かとお弁当を待ってらっしゃるそうで、おうちにいらっしゃる高齢者の方には、一日の大きな楽しみとなってるようです。

三岳地区にはバスも通っていますが、バスまで行くのもなかなかという方も多く、地域の人にもなかなか会えない、会う機会がない、そんな高齢者の方の地域との唯一のつながりにもなっているようです。

お弁当はもちろん安心安全な地産地消、お米は三岳農業生産法人から精米したてのものを購入。アレルギーや好き嫌いにも対応されています。

また、こちらの見守り弁当、さすが!と思ったのは、お弁当の注文をされていないおうちも気にかけられていることです。社会福祉協議会とも連携されているそうですが、お弁当を届けたついでに、その地域の高齢者さんのおうちを外から見て、なにかいつもと違うことはないか、とちょっと確認されるとか。

これまでにも、前日のお弁当がそのまま残ってるおうちがあって、お声かけしても返事がなく心配していたところ、後日、親戚の方から入院したのでお弁当をとめてほしいと連絡があったり、また、お弁当をお届けに行った先でいつもは開いているカギがかかっていたために、関係者の方に連絡して様子を見てもらったところ、お風呂の中で亡くなられていたそうです。高齢の方々が多いので、いろんな場面で見守りがあると安心できますね。

地域の雇用を生み出し、生きがいづくりの場

「里の駅みたけ」のお弁当は地域の女性12人で、献立作り、買い出し、お弁当づくりなど1日2,3人のシフトで運営されています。シフトづくりも皆さんで作成。タイムカードを押し、ボランティアではなくきちんと仕事としてされています。

調理スタッフのお一人、谷初美さんにお話を伺ったところ、「この年齢で雇ってくれるとこはないし、福知山のまちまで仕事に出ていくのも大変。ここで仕事ができて本当にありがたいですとおっしゃってられました。

70歳代の方々が調理スタッフで活躍されるようです。私もちーびず推進員となり、あちこちの地域の取り組みを拝見しているうちに、元気な70歳代は大きな力だという認識に変わりました。70歳代でも80歳代でも元気に地域の仕事をこなし、利用者の方から「美味しかったで」「いつも楽しみに待ってるんや」の声を聴くことがやりがいになって、毎日いきいきと過ごされるようです。(そういえば、綾部の古屋地域では90歳で元気に働いてられましたっけ。。)

配達は、冬に雪が多いこともあり地元の男性4人でされています。

また「里の駅みたけ」では、地元の新鮮野菜の直売のほか、佃煮やジャムなど加工品づくりも盛んです。自分で作ったものが売れることが、みなさんの大きな生きがいとなっているようです。

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地域の力を結集して採算性のある仕事づくり

地域の雇用を確保していくためには、営業的な採算も重要です。お弁当は、地元だけではなく福知山市内の会社からもまとめて注文があるそうです。450円という価格保持、きちんとした賃金雇用をしていくためには、営業努力もしていかねばと門田さんはおっしゃっていました。

門田さんに見守り弁当についてお聴きすると、「いいことができているな、という自負はあります。地域のきずなが少なくなる中、こういうことが広がっていくことが大切だと思います。高齢者の方が美味しいお弁当を楽しみに待ってられて、ちょっとした話相手にもなって、地域の交流ができればと思っています。」とおっしゃっていました。かかしに対しても、あたたかい目線を持ってられる門田さん、大きな地元への愛を感じました。そして前向きな気持ちが地域の雇用、地域の見守り、地域の賑わいづくりなどの成果につながっているのだと感じました。

運営委員長としては4代目ということで、門田さんを含め地域を愛する人たちが三岳地域にはたくさんいらっしゃることを感じました。

地域のお一人おひとりを大切に、みんなで地域づくりに取り組んでいらっしゃる姿勢が、たくさんの案山子たちに魂を吹き込んでいるようでした。

この記事のちーびず団体

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門田 眞
門田 眞

ちーびず推進員メモ

仲井玲子
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