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2017年05月26日 | ちーびず ちーびず感想記
日本経済のカギを握る?紙幣の原料、夜久野のミツマタ栽培
この記事に登場するちーびずさん
中島 俊則さん(農業生産法人 有限会社やくの農業振興会)
中島 俊則さん(農業生産法人 有限会社やくの農業振興会)夜久野町の地域おこしに夜久野のそばの生産、焙煎、製造をされているやくの農業振興団、代表取締役。

それは、ほんとに偶然でした。チャンスとは意外なタイミングでやってくる。でも、それをつかむのは必然。「行動」のようです。

ある日の朝、地域の方が見ていたNHKのニュース。紙幣の原料となる「ミツマタ」の生産施設が閉鎖の危機にある。その理由とは、ネパールの大地震によりネパール産のミツマタが全面ストップしして国立印刷局が紙幣の製造に困っているという報道でした。
昭和初期の頃、特産品とするべく植栽されたミツマタの群生地がある地域ゆえ、すぐに話題になりました。
和紙需要の激変により利用は減っていたのです。
これは!と気づいた中島さんがすぐにNHKへ連絡。
どの番組で、どの場所の情報かすぐ調べていただけ、連絡がつながるとすぐ、国立印刷局から担当者が現地を確認に来られたそうです。

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そんな場所、福知山市夜久野町今里地区を地域の世話役でもある中島さんにご案内いただきました。

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素晴らしい観光スポットになりそうな滝には地域に根付く伝承があります。
30日後に願いがかなう日限り地蔵さん、ご利益を求めて今でも遠くからお越しになるそうです。

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紙幣の原料は9割が外国産

これを聞いたとき、あまりに想像から離れ衝撃でした。
日本の経済を支える、一万円札をはじめとした紙幣。その原料が、国産は一割とは!
中国やネパールから輸入されていたものの、ネパール大地震をきっかけに国内での安定供給のためにも、紙幣を製造する国立印刷局側は生産地を探されていたそうです。
そんな中の生産施設閉鎖の危機。そして新たな産地の発見。にわかに活気づいたことでしょう。

ミツマタの特性

コウゾは和紙の材料としては高品質でいろんな用途に使われます。
ミツマタは、コウゾより質は良くないがとにかく丈夫。そして、虫がつかない、紙幣になくてはならない透かし加工に向く。それが紙幣の材料として適しているのだそうです
確かに、紙幣がそうそう簡単に破れたりすると、それは大変です。

う~ん、そういえば、うっかりポケットに入れたまま洗濯しても何ともありませんね(笑)

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名前の由来は、枝が三つに分かれていること。春にはきれいな黄色の花をつけます。
なにより、株全体に毒性があるようで、獣害に遭わないこと。なんて、今の時代にあった植物なんでしょう。
戦後、ミツマタ群生地にも杉やヒノキが植林されていきます。
が、当時は山仕事も担う人材があり、枝打ち、間伐などのお世話も行き届いていたのではないでしょうか。
適度な日陰もよかった?ミツマタはとだえることなく生き残っていきます。
その上、育っている場所が林道に近く、搬出もしやすいと好条件がそろいます。

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限界集落に明るい未来

なんといっても国の紙幣となる材料。生産や出荷にも制限などがあり各方面の調整も必要だそうです。
しかし、国内産の材料を確保することは急務のようですし、何と言っても国産は一割。
昨年度から出荷は始められましたが、まずは、と植栽に取組んでおられます。

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高齢化に悩んでいた地域には、なんとも明るい話題です。
生産量を増やして生産施設ができれば、若い人の働く場ができる。

がぜん注目の国産ミツマタですが、紙の材料としては国立印刷局様、越前和紙様、黒谷和紙様から希望されている他、苗木としても岩井生産森林組合様、黒谷和紙様など、各地から問い合わせがあるそうです。

今、地域では、金のなる木(笑)をしっかり育てようと、盛り上がっています。

この記事のちーびず団体

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中島 俊則
中島 俊則

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竹嶋貴代美
by
亀岡に生まれ育ち、美山に嫁いで三十余年。家業(電気・水道工事店)の傍ら、婦人会・PTA・自治会・商工会女性部などで地域活動に参画。現在は『老活サポート』もおこなっています。 『森の京都』地域を中心にちーびず活動をお手伝いします。
(有)竹島電機ホームページ:http://www.athome-nantan.com/