皆さん、「ちょろぎ」をご存知でしょうか?
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シソ科でタニシのような巻貝の形をした食べられる植物です。土中で根の先端にでき、生命力が強く気軽に栽培できます。生ではラッキョウのような食感。酢漬けが多いでしょうか。長老喜とも書き、赤く色づけしておせち料理の黒豆に付け合わされている縁起物です。
近年、このちょろぎに脳の活性化や認知症予防効果があるといわれています。 |
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そして、「金時生姜」。 日本人は以前と比べ体温が0.8度下がり免疫力は30%も落ちていると言われています。この免疫力を高める冷えを防止すると、こちらも話題になっています。 この乙女の恥じらいのようなピンク色をした金時生姜は、温めパワーが普通の生姜の3倍と言われています |
こうした薬草で健康になる「未病(予防)」の考えを実践し、住民参加の健康長寿の地域づくりをされているのが「薬草と健康づくりの会」主宰で、NPO法人チョロギ村代表の、森隆治さん。
薬剤師として長らく製薬関係のお仕事に携われたからこそ、「生薬」のすごさに気づかれているのでしょう。
「薬草と健康づくりの会」のことは「京都ちーびず・ちーびずのゆかいな仲間たちインタビュー」に掲載されています。
(アドレスは最後にリンク載せていますので、ぜひご覧ください)
消えゆくふるさとを、子育てがしたくなる村に
京都縦貫道・千代川インターから10分ほどにある、亀岡市宮前町「神前-こうざき」地区。
以前は、全国有数の天然砥石の産地でした。村の高齢化は進んでいますが、実はJRでも車でも、京都や大阪へ通勤可能な地域なのです。
ここで、薬草栽培を通して
- 農地を活用し特産化による仕事づくり
- 笑って楽しい村の毎日
- 砥石や地域の自然環境などの見どころを活かした誇れる村PR
などに取り組んでおられます。
薬草の栽培はシニア世代も可能、地元大学落語研究会と協働したり、環境保全や科学の教室は子供さんにも人気です。
参画するメンバーは、森さんから「村人さん」と紹介される区民の方たち。全戸で150軒ほどお住まいだそうですが、輪もどんどん広がっています。
あなたを美しくする薬膳料理-薬草を食卓に
森さんの奥様、美春さんは「薬膳インストラクター」として地域の料理教室などでもご活躍です。
医療現場で培われた経験をもとに「健康は食から」と、薬膳の普及に努めておられます。
レシピ集(1,000円)も発刊されており、下記のショップで販売されているほか、ホームページからもお問い合わせができます。
販売拠点「チョロギ館ショップ・わすれな」オープン!
着々と活動を進められている今秋10月22日、チョロギ村さんにとって大きなステップ、ショップがオープンしました。
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亀岡交流会館が 「森のステーションかめおか」にリニューアル 薬草や野菜、特産品などの販売拠点となる施設で、今後徐々に「薬草園」、「薬膳レストラン」、「体験施設」、「滞在型施設」へと拡大の予定です。 |
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1階は「砥石」の展示 2階がちょろぎショップ テーマは 「癒しと健康をテーマに日々の暮らしをサポートする」 |
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ブレンドして、マイ薬草茶が作れます。 |
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栽培されているちょろぎ、金時生姜のほかにも自生しているものも。 |
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府内各地で頑張る皆さんのちーびず商品も販売していきます。くわしくは、下記のホームページよりちょろぎ村さんへ直接お問い合わせください。 |
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準備は皆さんで話し合って着々と。 |
ちーたび「金時生姜収穫体験」
そして、11月6日 恒例の金時生姜収穫体験が「ちーたび」として実施されました。
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はじめに森さんのお話 ・「神前-こうざき」の地名の由来 ・分水嶺であり「水」は豊富ではなく、、それが逆に農産物にいい影響を与え献上米となる上質の米産地であった ・金時生姜の効能、冷え症改善の体験談 「へぇ~」「知らんかった~」「楽しみ~」皆さんその都度打ち合わせたかのようなリアクション やっぱり、森さんのお話は分かりやすいです。 |
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森さん「どれでも1株お好きなの選んでください」 「この株大きいわ~」 「なにこれ、こんな大きくなるんやね!」 |
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あちこちで皆さんの歓声!
同時に、しょうがの香りが立ち込めます。 「こら、効き目ありそうやわ(笑)」 ほんと、それくらい香ります。 |
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トップバッターの成果 これでも少ない方です。 |
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さっと掘り始める方、 「こっちの方が株が大きいよ」 見比べる方、早くも茎を切り始める方・・・ |
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「こんな大きいのどうやるの?」 「下の方持って」 「横にひっぱるようにしたら?」
なんか、〈おおきなかぶ〉状態 |
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「抜けた~」 「以外に簡単に抜けたよ」 「やっぱり土がいいんやね~」 そうですよね、きっと! |
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次は、はさみで茎をちょきちょき しょうがだけにして、ひげ根を取っていきます。 茎は普段はこのまま畑に。土にかえります。 |
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完全防備で水洗い。 この日は風が出て寒い日でした(・・;) |
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森さんのDIYです。 水の出を調整することで、人にかかる水を抑え、しょうがの土は効率よく流せます。 合羽の準備といい、手慣れた段取りです。 |
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終了~ 一株で多い方は1kg以上ありました! |
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袋詰め 皆さん、詰め放題の要領で(笑) |
この後、ちょろぎショップに場所を移動し、手作り薬草茶をすすりながら、「どうでした?」と聞いてきました。
なんとこの日は、「道の駅でちらしを見た」と高槻・豊中、京都市内など遠方からの参加でした。植え付けもやってみたい、料理も知りたいなど、思いは既に来年へ。再会をお約束しての解散となりました。
きっと今頃、生姜は姿かたちを変え皆さんをポッカポカにしていることと思います。
「行きたかったのにな~」とお思いの方もぜひ、来年はお出かけください。また、金時生姜は長期間は保存できないため、シロップに加工したものを「チョロギ館ショップわすれな」で販売されています。毎週土日の10時から16時までに、週末ドライブをかねてぜひ!
この記事のちーびず団体
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ちーびず推進員メモ
- 京都ちーびず・ちーびずのゆかいな仲間たち、森さんインタビュー記事はこちら
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